【食べぺディア】イタリア生まれの肉料理『サルシッチャ』

当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。

「サルシッチャ」とソーセージの違いって?

写真:gettyimages

イタリアンのメニューで見かけることの多い「サルシッチャ(salsiccia)」。イタリア語で「腸詰め」を意味するため、なんとなくソーセージのようなものと思っている人もいるかもしれないが、実は似て非なるもの。

サルシッチャとは、挽き肉に塩こしょうやハーブ、スパイスなどで味付けしたものを腸詰めにしたイタリア発祥の料理。熱を加えない生の状態というのがポイントで、昔は生肉を長期保存するために家庭でもよく行われた手法だ。

それに対してソーセージは、挽き肉に塩こしょうやハーブ、スパイスなどで味付けしたものを腸詰めにし、茹でたり燻製にしたりすることで加熱して仕上げたものの総称。この加熱か非加熱かが大きな違いなので覚えておきたい。

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「リストランティーノ ルベロ」の「サルシッチャ 手打ちピチ ンドゥイヤ」   出典:curuさん

サルシッチャの食べ方は、そのままボイルやグリルして楽しむほか、皮を取って中身をほぐしたものをパスタやピッツァなどの具材として使用することも多い。本場イタリアでは生のまま食べることも。

お店や通販でサルシッチャを楽しもう!

京都の路地裏に佇む、希少なサルシッチャ専門店「サルシッチャ!デリ」

めん食べ蔵
出典:めん食べ蔵さん

京阪電鉄鴨東線・神宮丸太町駅から徒歩10分ほどの場所にある「Salsiccia!DELI(サルシッチャ!デリ)」は、その名の通りサルシッチャ専門のデリという珍しい店。

「いつもの」という名の豚肉・にんにく・塩こしょうで仕上げた定番のサルシッチャから「パクチーしょうが唐辛子」「おいしいピスタチオ」「フェンネルシード」といった名のひと味もふた味も異なるサルシッチャまで揃えている。店内ではグリルして野菜を添えた一皿や、パンで具材を挟む「パニーノ」にしたスタイルで提供。テイクアウト、公式サイトでのお取り寄せも可能だ。

ちなみに、漫画投稿サービス「ジャンプルーキー!」に『お召し上がりなさいサルシッチャくん』というレシピ漫画を掲載しており、サルシッチャ愛の深さは推して知るべし。

ジビエをお取り寄せ! 「ドットコミュ」の鹿肉のサルシッチャ

鹿のサルシッチャ 写真:食べログモール

広島市と福岡市に店を構える「.comm(ドットコミュ)」は、広島県産を中心としたジビエ肉を使用するソーセージスタンド。猪・鹿・鴨などの肉に、インドから仕入れるスパイス、広島近郊のフレッシュなハーブなどを使い、保存料や添加物は使用せず一つ一つ丁寧に作っている。

開店当時からの定番品「鹿のサルシッチャ」は、東広島産の鹿肉を使用したもの。ゴリゴリとした肉の食感を残しつつ、ブラックペッパーとハーブを利かせたサルシッチャは、鹿肉が初めての人にもおすすめ。

店頭販売のほか、猪のソーセージ2種とセットになったお取り寄せ商品「ソーセージ3,500円セット」(3種×3本入り)でも購入できる。

・購入方法:食べログモールにて

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

※記事公開日(2021年8月27日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名等を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

文:平石紗代、食べログマガジン編集部