丁寧な調理で極まる、つまみと握り
都内の有名鮨店で基礎を学び、2017年から香港とかみに勤務の後帰国した藤本氏が「鮨 東京 よし田」の大将を務める。
31歳という若さながら、魚を炙るのに炭火を上からかざすなど、調理の随所に手間と工夫が見られる。食材へのこだわりも強く、帰国してから店がオープンするまでの1年間は食材を求めて全国を回っていたそう。
充実のお酒と楽しむマリアージュ
絶品のつまみや握りをさらにおいしくしてくれるのが充実したお酒の数々。エレベーターで2階に上がるとガラス張りのワインセラーが一番に目に飛び込んでくる。それだけワインに注力していることの表れだ。中を覗くと、憧れのあのワインやいつかは飲みたいあのワインがぎっしり。一流のフランス料理店さながらの品揃えに驚く。
もちろんソムリエもおり、軽快なトークで楽しませながら絶妙のペアリングを提案してくれる。特に素晴らしかったのがあん肝最中とヴェッキオ・サンペーリの組み合わせ。ひとつひとつの料理と考え抜かれたペアリングにはかなりの食通でも満足することだろう。
極上の寿司体験を
コースは昼も夜もおまかせコース25,000円(税・サービス料込 30,250円)のみ。お酒のペアリングは希望と予算を伝えて相談するのが良さそうだ。この夏は旅行も自粛傾向のため、どこかに行ったつもりで、ラグジュアリーな寿司に非日常を感じてみては。