〈ニュースなランチ〉

毎日食べる「ランチ」にどれだけ情熱を注げるか。それが人生の幸福度を左右すると信じて疑わない、食べログマガジン編集部メンバーによるランチ連載。話題の新店から老舗まで、おすすめのデイリーランチをご紹介!

屋根のあるビル正面だから、雨の日でも楽々のテイクアウト

「THE GOOD VIBES VEHICLE」キッチンカー外観
レトロ感あるダークグリーンのキッチンカー。6月21日オープン。

NYのソウルフードとも言われるパストラミサンドが楽しめる店として芝浦で人気の「THE GOOD VIBES」。人気のグルルレストラン「The Burn」の米澤シェフがプロデュースしていることでも知られ、熟成肉バーガーとともに、トッピングも合わせて多彩なグリルバーガーを提供している。

この「THE GOOD VIBES」が2店舗目をキッチンカーで展開するという。その名も「THE GOOD VIBES VEHICLE(ザ グッドバイブス ヴィークル)」。場所は千代田区麹町。最寄り駅は東京メトロの半蔵門駅だ。駅から徒歩2分の場所にある麹町大通りビルのエントランスのピロティ部分に、ちょっとレトロな緑のキッチンカーが佇む。

ピロティの端には、テーブルや椅子が常設されているため、キッチンカーのバーガーを購入後に座って食べることができる。

「THE GOOD VIBES VEHICLE」のグリルバーガー
キッチンカーでも、芝浦の店舗と同じ種類のバーガーを提供する。

キッチンカーで提供するバーガーは、芝浦の店舗と変わらないメニュー構成。自家製パストラミサンド(1,900円)と熟成肉バーガー(1,100円)を基本とし、二つの肉が楽しめるTHE GOOD VIBESバーガー(1,850円)や、チェダーチーズやアボカド、ハラペーニョなどがトッピングされたバーガーが選べる。もちろん、パストラミや熟成肉のダブル、トリプルもあるほか、ケチャップやBBQソースなど5種類ある自家製ソースやトッピングも同じものが注文できるようになっている。

絶品のトロトロ感、自家製パストラミサンド

「THE GOOD VIBES VEHICLE」の自家製パストラミサンド
パストラミの甘みのある脂とキャロットラペの相性が抜群。

同店のバーガーを初めて食べるなら、やはりパストラミサンドは外せない。パストラミは、塩漬けにして香辛料で味付けした牛肉を燻製した肉のこと。同店では4日間ほど塩でマリネし、2日ほどかけて燻製にするため、6日間近くかけて作っている。

さらにこの店ならではなのが、その厚さ。一般的には薄切りにして何枚も重ねていくが、ここのパストラミは大胆に厚切りして、カリッと焼き上げる。丁寧な仕込みとしっかりした焼き加減、良質な脂により、牛バラ肉はトロトロの食感。厚みがあるものの、ホロリと噛み切れてしまうので、グリルバーガーにありがちな食べにくさを感じないのもうれしい。

味わいの異なる熟成肉バーガーで満足ランチ

「THE GOOD VIBES VEHICLE」の熟成肉アボカドチーズバーガー
しっかりとついた焼き目のわずかな苦みが全体の味を引き締める。

バーガーはほかに、熟成肉がある。スッキリした脂が特徴の国産経産牛を使用し、ドライエージングで水分を飛ばして旨味を凝縮。肉は粗く挽いているためゴロッとした食べ応えがあるパテとなっている。

これにチェダーチーズとアボカド、トマト、レタスを挟んだ熟成肉アボカドチーズバーガーは、女性に人気の一品だ。旨味の詰まったパテと、アボカドのコクと青い香り、カリッと強めに焼かれたバンズとの相性も良く、食べ応えがありながらも、女性でもペロリといけてしまうだろう。