スイーツ専門家が選ぶマリトッツォのおすすめ店3選

「EATALY HARAJUKU」

イータリーは、厳選された生産者の生ハムやチーズ、ワインなど、イタリアからの輸入食材が集結するお店。イタリアでも店舗展開しているが、「マリトッツォ」を販売しているのは、なんとローマ店とこちらの原宿店のみ!

「パンナ」419円

こちらのマリトッツォは、手作業のオーガニック栽培の小麦粉のみを扱うイタリア・ピエモンテ州のムリーノマリーノという製粉業者の小麦粉を使い、ほんのりとオレンジ風味に焼き上げた自家製生地にたっぷりとクリームを絞り込んだもの。

「フラゴーラ」480円

取材時は4種類のマリトッツォがあり、「パンナ」はふんわりと泡立てたクリームがたっぷりの定番商品。「フラゴーラ」はストロベリー風味のクリームにフレッシュな苺をトッピング。「ピスタチオ」はシチリア州ブロンテ産のピスタチオペーストを使用した贅沢な味わい。「マンダリン」はマンダリン風味のリコッタチーズを閉じ込めた爽やかな風味。リコッタチーズは、フレッシュチーズの製造で有名なカワバのものを使用。

「マンダリン」519円

ちなみに、同店が店を構えるウィズ原宿は、デパートのようにひとつの建物の中に売り場を持つ形ではなく、独立した大型店が集積する構造なので、時間前に外付けのエスカレーターで3Fの店舗入り口の前まで行ける。

筆者が訪れたのは日曜日であったが、開店の10分くらい前から急に列ができ、最終的には20人くらいの列となった。今のところ、お店では電話によるマリトッツォの予約や取り置きは受け付けていない。早い日では、開店後1時間程度で完売御礼となる日もあるようなので、必ず入手したい方は早めの訪問がおすすめ。

※価格はすべて税込

「ア・レガ」

ア・レガは、本場ローマの切り売りピッツァと厳選素材のイタリアンジェラートを楽しめるお店。こちらの「マリトッツォ・コン・パンナ」は、ふんわりもっちりのパンに、軽やかな生クリームを絞り込んだもの。

「マリトッツォ ・コン・パンナ」380円/撮影:佐藤潮

マリトッツォというのは、本来パンの名称なので、こちらのお店では、甘いマリトッツォ(マリトッツォ・ドルチェ)のほかにも、お惣菜系の塩味のマリトッツォ(マリトッツォ・サラート)が楽しめるのが特徴。

「マリトッツォ(パン)」150円

ア・レガのマリトッツォ生地は、レモンがほんのりと香るブリオッシュ。フランス菓子店のブリオッシュに比べるとかなり軽め。生クリームは重くはないが、他店に比べるとしっかりめで濃いめの味わい。

写真手前から時計回りに、「たっぷりたまごのサラダ」380円、「ブッラータチーズとアンチョビ」420円、「マリトッツォ・コン・パンナ」/撮影:佐藤潮

お惣菜系は、少し温めると、生地からほんのりとレモンの香りが立ち上り、食欲をそそる。

こちらのお店を訪れた際には、マリトッツォのほかにも「ピッツァ・アル・ターリオ(Pizza al Taglio)」を試してほしい。わかりやすく言うと「切り売りピザ」のこと。イタリアではピザに2系統ある。ひとつは「丸い形」のもの。こちらはレストランなどでナイフ、フォークを使って1人で1枚食べる。もうひとつは「四角い形」のもの。こちらは店頭で切って、量り売りされるもので、その場で食べたり、自宅に持ち帰って、焼き直して食べたりする。

写真手前から時計回りに、「新玉葱とモルタデッラ」460円、「フレッシュトマトとアンチョビ」420円、「マルゲリータ」480円、「幸福豚サルシッチャのポテトグラタン」380円

さまざまな味わいを少しずつ楽しめるので、テイクアウトして自宅で楽しむのにも適している。ちなみにこちらのお店では、電話によるマリトッツォの予約や取り置きが可能。

※価格はすべて税込

「ドロゲリア サンクリッカ」

「ドロゲリア サンクリッカ」は、海外食料雑貨店。オーナーが気に入ったものを生産者と交渉して輸入販売している。

「マリトッツォ ドルチェ」600円(税込)

こちらの「マリトッツォ ドルチェ」は、生地にバターのほかオリーブオイルを使用し、マルケ州で見られるような舟形に成形。パンの中心部にヘーゼルナッツのチョコクリーム、カスタードクリームを絞り、さらにその上からホワイトチョコレート入りの生クリームをかぶせている。軽さの中にもコクのある味わいが堪能できる逸品だ。

こちらのお店では、前日までの連絡で、マリトッツォの予約や取り置きが可能。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

※本記事は取材日(2021年3月15日)時点の情報をもとに作成しています。

撮影:猫井登、佐藤潮

文:猫井登、食べログマガジン編集部