【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#120】「やっぱりインディア」
なんだか無性にチーズクルチャが食べたくなるときってないですか? 僕にはあります。チーズクルチャというのは、西洋式のチーズがたっぷり入った北インド料理で、ナンの仲間。チーズナンのようなものです。チーズナンと何が違うのかというと、お店のこだわりの差でしょうか。そもそも西洋式のチーズがたっぷり入ったチーズクルチャは、インドではほとんど見かけることがありません。日本人の味覚に合わせた日本式のインド料理とも言えるもの。
チーズクルチャにこだわり、それがおいしいお店というと銀座「グルガオン」や京橋「ダバインディア」が思い浮かびます。両店舗は同じ会社の経営によるお店であり、それらのお店で働いていた方が独立して出したお店もやはりチーズクルチャが看板メニューになっていることが多いです。今週ご紹介する「やっぱりインディア」もまさにその系列。
お店は、JR大塚駅南口を出て目の前の商店街の中にあります。インド料理マニアのみならず、地元の方々にも愛される人気店です。こちらのお店の特徴として、北インド料理と南インド料理のどちらも一緒に味わうことができ、どちらのクオリティも高いという点があります。通常は北と南の料理はかなり差があるため、一緒に味わうことができてもどちらかの料理のクオリティがあまり高くないことが多いのですが、こちらはどちらもおいしいから素晴らしいですね。
北インド料理を堪能するなら「マサハーリーターリー」1,400円がおすすめ。
+100円でナンをチーズクルチャに変更できるので、チーズ好きなら是非ともチーズクルチャにしてください。選べるカレーは「マトンチリ」と「サーグチキン」にしました。
まずはこのチーズクルチャ。どうですか。したたり落ちるようにたっぷりと入ったチーズ。ほのかに香るニンニクがおいしさも満足度も高めてくれています。これだけ単品で食べても非常においしいものなのですが、これにカレーをつけて食べる贅沢さを味わってしまうと、定期的にチーズクルチャを食べずにはいられなくなってしまうのです。
辛さの利いたマトンチリにつけて食べればチーズの優しさを感じ、まろやかなほうれん草ベースのサーグチキンにつけて食べればチーズの強さを感じます。優しくて強い。強くて優しい。強さとは優しさであり、優しさとは強さなのです。
南インド料理を楽しみたいなら「南インド肉料理ミールズ」1,790円が良いでしょう。チキンチェティナードカレー、日替わりカレー(この日は海老でした)、サンバル(野菜カレー)、ラッサム(酸っぱ辛いスープ)をバスマティライスという長粒種の香り米と合わせていただく南インド定食です。
まずはそれぞれ単品で味を確かめるように食べ、そこからは混ぜていきます。混ぜることによって味が変わり、無限に食べることができてしまいそうな程に飽きません。実際、ご飯とサンバルとラッサムはおかわり自由ですから、ついついおかわりをしてしまいます。
大満足。しかしこれでは終わりません。「チャナマサラ」950円をテイクアウト。
ひよこ豆のカレーなのですが、こちらのチャナマサラはしっかりと辛いのが特徴です。ほくほくとした食感のひよこ豆を北インド式にたっぷりのオイルとスパイスで調理したもの。お酒のおつまみとしてもおすすめですし、パンと合わせて食べるのも良いですよ。西インドでは豆のカレーとパンを合わせて食べるのもポピュラーなスタイルですから。
このように、様々な形でインド料理を楽しむことができる「やっぱりインディア」。インド現地の味は時として日本人には理解しにくいものも少なくないのですが、こちらの料理は多くの日本人にもわかりやすいおいしさであり、だからこそ多くの方に愛されているのでしょうね。
※価格はすべて税込