ファッション誌『mina』や『SPRiNG』などで活躍するモデルでありながら、豪快な飲み方がなんとも男らしい! お酒好きを公言するモデル・村田倫子が、気になる飲み屋をパトロールする連載。「同世代の人にもっと外食、外飲みを楽しんで欲しい!」と願いを込めてお送りする連載26回目は、開放的なテラス席でのビールタイムを過ごすのにぴったりな、東京・代々木上原「スワンレイクパブエド カフェドテテ 渋谷代々木上原店」をパトロール。
呑み屋パトロール vol.26「世界一の樽生クラフトビールとともに夏がやってきた!」の巻
夏だ。少し気持ちのおぼつかない春を越えて、いよいよ夏がきた。さて、この季節に一層色香を放つお酒がある。 そう、ビールだ。
昼間の熱をまだ少し抱えた夕暮れ。暑さの余韻を感じながら、キリリと冷えたビールを飲む。この贅沢は期間限定。今年も存分に堪能したい……。
そんな夏の楽しみ2020の解禁は、「スワンレイクパブエド カフェドテテ 渋谷代々木上原店」にて。
金賞受賞ビール醸造所「スワンレイクビール」の直営店として話題の場所。
心地の良い店内。昼間はカフェとしても人気のお店だ。
見たことない数のビールサーバーが並ぶ一角は、ビアバーとしての風格が漂っている。
スワンレイクビールは、ビールが育つ環境と良質な素材にこだわり、最高の品質を追求した新潟のビール。2000年ニューヨークで行われた「ワールド・ビア・カップ」にて日本初となる金賞を受賞し、そのほか数々の賞を受賞している「世界が認めた本物ビール」だ。そんな良い子たちにどっぷりと浸れる場所が代々木上原に……。ありがたや。
十数種の中から選ぶ時間さえ楽しい。
誘惑だらけの顔ぶれから、乾杯はお店の看板娘「ゴールデンエール」。
つるりつるりとリズムよく喉を下り、香ばしい麦の香りがほんのり立ち昇る。すっきりと潔い後味は爽快で、素敵な夜のはじまりに似合う一杯だ。
肌をなでる風が、心地よく気分を掻き立てるテラス席。なんと、テラスでは終日ハッピーアワー価格でスワンレイクビールが楽しめる特典つき。心地よいロケーションと、優しい心遣いに、すでにご機嫌な私。
乾杯後、一拍置いて運ばれてきたのは「塩えんどう豆とペコリーノチーズ」。細やかなチーズが雪化粧のように積もったえんどう豆の山。
塩気と旨味が織りなす無限ループに、ビールも機嫌よく喉を滑る。
そして、何やら初めましてのビジュアル。厚揚げ……?
こちらは、「新潟のソウルフード!栃尾の油あげ」。大きさは、通常の油揚げの約3倍、そのサイズや味は日本一ともいわれている。
口に入れるとパリッとした歯ざわりと適度な弾力があり、芯までふっくらと柔らか。メイン並の幅をきかせて、身なりから味まで、受け手を楽しませてくれる。
酒粕に漬け込んだ色付きからして美しいハム。醸されて、じんわり深層部まで染み渡った上品な旨味は、お酒のあてにちょうど良い。
お楽しみの二杯目は、「ポーター」。香ばしいローストモルトの香りとほどよい苦味がバランス良い黒ビールだ。 実はこの子は噂の金賞受賞、世界一を手にしたビール。
料理にはもちろん、チョコレートやオレンジピールなど甘い誘惑たちとも相性が良い。さすが、世界王者は懐が深いのね。
新潟の味噌と数種類のスパイスでじっくりと漬け込んだチキン。ごろりとした大ぶりな見た目とは裏腹に、しなやかで柔かい身。噛み締めるとじゅわりと溶け出し、広がる旨味の掛け算。デザートとのペアリングを試す前に、ここで「ポーター」はなくなりそう。
フルーティーでスパイシーな香りが広がった後、爽やかな苦味を余韻に残す「IPA」。ホップの豊潤な香りに誘われ食欲が再度ブースト。
エンジン満タンな胃袋が求めるのは、忘れてはならないビールの相棒……そう! ソーセージが満を持してやってきた。
スパイシーな香りを纏って現れたそれは、私の掌をゆうに超える大きさ……。ナイフを入れると瑞々しく弾ける身、溢れ出す肉汁。口に運ぶ前から、思わず口角が上がる。
プリッと口いっぱいにソーセージの魅力を含んだ後に、キリッとした「IPA」がよく合う。やはり、無限ループ確定のコンビだ。
満たされたお腹に、残る余白は甘味の気分。デザートメニューも充実している「スワンレイクパブエド カフェドテテ」。でも今夜は、ここでしか味わえないデザートを。
シトラスでスパイシーな香りと共に酵母由来のトロピカルな要素も兼ね備えた遊び心たっぷりなビール。小麦とラクトースが織りなすシルキーな滑らかさ、ジューシーな和梨の果汁、今宵の晩酌をほんのり甘く彩る一杯。
アクティブ、スマート、ガーリー……様々な顔ぶれのビールたちに翻弄され、酔いしれた心地よい夜。まだまだ気になる子がたくさん。さらなる推しの発掘の予感、これは何度も通ってしまいそうだ。
※価格はすべて税込