【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#114】「カフェ アンタサリ」
間借りカレーの聖地である新宿ゴールデン街。この地で間借りからスタートし、人気が出て独立したお店は数知れず。そして今も間借りの人気店が次のカレースターの座を狙ってひしめき合っているエリアです。しかし、聖地ゴールデン街もコロナ禍で営業が難しくなっています。元々が外国人観光客の多いエリアですからダメージはほかの場所よりも大きいと言えるでしょう。
そんな中、客足が思いっきり遠のいてしまったエリアの間借りカレー店「カフェ アンタサリ」は、この時期だからこその画期的なサービスを開始しています。
事前予約制で、都内広範囲のデリバリー営業という形です。営業日はInstagramで発表。前日夕方までに注文フォームから予約。当日は朝からお店で仕込み、作ったカレーをシェフ自ら夕方までデリバリー。大変な状況だからこその大変なサービスではあるものの、これによってフードロスが出ないという長所もあるそうです。
マスターの本業は映像作家。仕事で海外を飛び回り、現地の様々なおいしいものを食べてはその味を再現しようと料理をするのが趣味なんだとか。約30年前に出会った南インドのフィッシュカレーの味が忘れられず、お店でその味を探すもののこれだという味に巡り合うことはできなかったそうです。そして3年前、遂に意を決して南インド・ケララへ。そこで出会ったシェフに作り方をしっかりと時間をかけて習うことができたと語ってくれました。
帰国してからもカレー作りの毎日。工夫に工夫を重ねてオリジナルの味が完成したところでカフェアンタサリをスタートさせたとのこと。
デリバリーのカレーは週替わり。僕が食べた週は「ケララカレーセット」1,200円。チキンカレーとフィッシュカレーの2種盛りでした。ケララチキンは手羽元が一本ドンと入っていて、骨から出る旨味がしっかりとグレイビーにいきわたったカレー。辛さはそれほどでもなく、多くの方にとって食べやすいおいしさです。
フィッシュはココナッツの甘味とスパイスの香りのバランスが良いカレー。クリーミーでありながらもしつこくない、軽やかな口当たりで、食べると自然に笑みがこぼれるようなおいしさ。どちらのカレーも南インド本式の作り方に加え、西洋式のハーブ使いも感じられ、工夫を重ねて個性を得たここにしかないカレーだと言えるでしょう。
ご飯もインディカ米をターメリックで炊いたフワっとした食感。これにたっぷりのパクチーとアチャール(インドの漬物)。カレーもご飯も添え物も、全てがカラフルで香り高く、さっぱりとしたおいしさであり、以前お店で食べた時にも感じたのですが毎日食べても飽きの来ないタイプのカレーであり、体調が良くないときに食べたくなるような優しい味です。
緊急事態宣言が解除された後もしばらくは予約制のデリバリー形式で営業を続けるそうです。6月いっぱいまではそのスタイルでいく予定とのこと。デリバリー可能エリアは画像参照ですが、少しくらいなら外れていても対応してくれるそうです。詳しくは「お家でアンタサリ」注文フォームから直接お問い合わせください。優しいおいしさのカレーがあなたの元に届きますよ!
▼「お家でアンタサリ」注文フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4pzm7HI0It-d7-L8Safzi26KM5xaAyMuEEzCTmFc9Hs7SZw/viewform
※価格は税込、配送料別