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ご褒美メシの新定番? 「貴族ラーメン」とは
日本独自の進化を遂げた「ラーメン」は世界的にも評価が高く、辺鄙な場所にある人気ラーメン店の行列の中に、外国人の姿を見かけることもチラホラ。日本を代表するグルメに昇華した「ラーメン」だが最近ではさらなる高みを目指し、高級食材をふんだんに使用したため、提供価格が高騰している高級ラーメンも東京ではじわじわと人気。そんな、もはや庶民の味ではなくなった高貴なラーメンを、食べログマガジンでは「貴族ラーメン」と命名。
頑張った自分へのご褒美や、元気になりたいとき、給料日の後などに、お財布の紐と頬をゆるめて食べたい都内の「貴族ラーメン」を厳選してご紹介。
1. 「ウニ×鯛」寿司屋プロデュースの豪華海鮮ラーメン
麺屋ま石┃銀座
銀座にある行列店「麺屋ま石」は、鯛ラーメンの専門店。都内に海鮮系の店を展開する飲食店グループ「築地虎杖」系列の寿司屋「ま石」がプロデュースする。『出汁へのこだわりや素材同士の組み合わせ』『素材が持つ良いところを引き出す』など「“和食や寿司”と“ラーメン”には通ずるものがあるのではないか?」との思いから着想。
がっつりしたラーメンではなく、素材本来の持ち味を最大限に引き出した「和食の延長線上にあるようなラーメンを作りたい」と、鯛だしのラーメンを考案した。
魚の王様と言われる「鯛」をふんだんに使い、旨味を最大限に引き出しただしは、鯛の風味をしっかりと感じるのに上品でさっぱりとしている。基本の「鯛らーめん」880円(税込)はその極上のスープに細麺がするりと馴染み、二日酔いの翌日に食べると生き返るような一杯。
そこへ築地虎杖のウニ専門店でも使用しているウニをのせたのが「鯛らーめん 国産うに」2,500円(税込)。北海道や青森など仕入れ状況により変わるが、国産のものを贅沢に使用。まずはウニだけを食べると、なめらかな舌触りとクリーミーな味わい。さらに鯛だしとウニを混ぜると、さっぱり上品なだしが濃厚でさらに奥深い味わいに変身。
さらに鯛だしの熱ですこし火が入った状態のウニを口に運べば、ぎゅっと旨味が凝縮されて、最初に食べた時とはちがったウニの表情に出合える。贅沢なだけでなく、味の変化も楽しめる一杯になっている。