住みたい街・三軒茶屋で食べに行くなら“奥三茶”!(前編)

駅前じゃなくても旨い店が続々!“奥三茶”ってどこ?

様々な飲食店が入ったビルや路面店がオープンし、住んでいない人もおいしい食を求めて訪れる三軒茶屋。今回クローズアップするのは、駅から4分以上歩いたところにある、“奥三茶”と呼ばれるエリア。住所は世田谷区太子堂二丁目、三丁目、五丁目にある、いわゆる駅近ではないところに注目の新店が続々とオープン。駅前の賑やかさから少し離れたお店は活気がありながらもどこか落ち着いた雰囲気で、ローカルな気分で飲食ができるのが人気の理由。駅からちょっと足を伸ばすと出会える新店、穴場的なお店をピックアップして紹介します。

1. “奥三茶”人気の立役者、絶好調の「三茶呑場マルコ」の姉妹店:「コマル」

三軒茶屋の人気店「三茶呑場マルコ」「ニューマルコ」に次ぐ3店舗目として茶沢通り沿いにオープンしたのが「コマル」。こちらはキャッシュオンのスタンディングスタイルで、いつでもふらりと立ち寄れる気さくな雰囲気が魅力です。

一見するとカフェのような店構え。茶沢通り沿いに昨年末オープン。

 

スタンディングとはいえ、料理はいずれも本格派。刺身に使う魚は店内でさばくなど、メニューはひとつひとつ手間暇かけたものばかり。さらにリーズナブルな値段も特徴で、これは「気軽に何度も通ってほしい」との思いから。事実、週に3〜4回足を運ぶ常連客も多いそう。

ホースラディッシュ コンビーフのポテサラ500円、島レモンサワー500円。

 

コンビーフ入りの特製ポテトサラダ。生姜とタマネギのソースをあしらい、ホースラディッシュをちらしてピリリと辛い大人味に。人気のレモンサワーには広島県瀬戸田の国産レモンを使用。

ガリシソ〆鯖600円、無想700円(ぐい呑み)。

 

神奈川県松輪産のブランド鯖を使った人気メニュー。〆鯖に茗荷や大葉など薬味をたっぷり添えて。新潟県村上市の日本酒「無想」は飲み口が良く脂ののった鯖と相性抜群。

トロといぶりがっこの極上バクダン800円、ルドヴィック・シャンソン ガブロッシュ800円(グラス)、4,500円(ボトル)。

 

本鮪のトロのたたきに、いくらを散らした贅沢な一品。海苔で巻いて味わって。ソーヴィニヨンブラン100%のフランスワインと共に。

自然派ワインに日本酒、クラフトビールと、ドリンクも大充実。ボトルはショーケースからお客が自由に取り出すスタイル。ぐい呑みにグラス、ボトルと、気分に合わせて味わえるので、気になる銘柄があればぜひお試しを。

円形のカウンターを囲み、客同士会話が弾むことも。大衆立ち呑みならではの気取らないもてなしが心地良く、通い詰めたくなるのも納得!

 

※価格は税込

2. ワインのつまみはたこ焼きで!:LAFF BAR&KITCHEN

写真:お店から

出典:MARIN5656さん

 

こちらも“奥三茶”と呼ぶにふさわしい、太子堂三丁目の茶沢通り沿いにあるたこ焼きバル。看板メニューのたこ焼きは、出汁をきかせた関西風。定番のソースマヨに明太マヨ、トマトチーズ、梅おろし、柚子こしょうだしと、バリエーションも豊富で飽きることなく楽しめます。ドリンクも豊富でビールにカクテル、ウイスキーにワインも用意。たこ焼きをつまみながらグラスワインを楽しめるカジュアルで居心地の良い雰囲気のバーです。

 

※価格は税別

3. 店名の通り広さはわずか3坪! 奥三茶でマグロを食べるならここ:「3つぼ」

出典:MARIN5656さん

 

赤提灯が目印の「3つぼ」は、その名のとおりわずか3坪の立呑み居酒屋。自慢は産地直送素材を使った魚介料理で、例えば三崎直送の天然マグロの刺身は380円と、圧倒的なコストパフォーマンスに驚き! さらにサワーをはじめとしたアルコールは全て500円均一。サク呑み派からじっくり派まで楽しめる、使い勝手の良さがうれしい、知る人ぞ知る穴場です。

 

※価格は税込

おいしく気さくでリーズナブルな店が揃う奥三茶。三軒茶屋は駅から少しだけ足を伸ばせば、新たなおいしい発見があるはずです。

 

※価格は税別

 

文:小野寺悦子

撮影:石渡朋(コマル)