TOKYO HIP BAR Vol.37

進化する渋谷から発信!味噌や煎茶を使った新ジャパニーズカクテル

2020年に向けて日進月歩で変わる渋谷。今秋には新施設として渋谷ストリームと渋谷ブリッジがオープンしました。整備された渋谷川に沿って、渋谷から代官山、恵比寿へ伸びる歩道ができたことで、駅の南側に新しい人の流れが生まれています。

その渋谷を楽しむための場所として渋谷ブリッジにオープンしたのが、黄色いサイネージが特徴的な「マスタードホテル」。その名の通り、“街のかくし味”のような存在になりたいというこのホテルは人と人、人と街、人と文化の有機的なリレーションを作り出す場として作られました。そして、エントランスの隣に人との繋がりを作り出す象徴的な場所として設置されているのがバー“Megan”です。

渋谷の多様なニーズに応えるようにこのスペースは時間により使われ方が変化します。朝食のパンケーキからはじまり、ランチ、コーヒーと日本茶のティータイム、ディナーまでオールデで楽しめますが、夜になると雰囲気が一転、カクテル目当てのお客様がカウンターに集まりだします。バーカウンターは初めての人同士でも会話がはずむようなカジュアルな雰囲気が魅力です。

 

外国人のおもてなしにも最適な

日本ならではの素材をカクテルに

 

すでに宿泊の過半数は外国人というマスタードホテルですが、当初より外国人の来訪が多いことを想定して、こちらのバーで展開されるのは煎茶や焙じ茶、乳酸発酵茶など日本のお茶を使った8種類のカクテルや、紫蘇やゆずを使用したカクテルです。

 

ジャパニーズカクテルを中心にしたこちらのメニューは都内のミクソロジーバーや日本茶の名店で働いた経験があるバーテンダーがプロデュースしたもの。カウンターに立つバーテンダーも都内の有名バーで腕を磨いた精鋭が揃います。

和素材を前に出しすぎることなく、カクテルに調和しているミーガンのカクテルですが、なかでも併設のパティスリーで作られるスイーツと合い、デザートカクテルにもなるのが“MISO”チョコレートマティーニです。

 

MISO=味噌を使用したこのマティーニは、ウォッカとチョコレートピューレ、クリームに、赤味噌が加えられており、甘いだけではない複雑な風味を出しています。さらにグラスの縁についたドライの味噌チップがほどよい塩味になり、甘さとしょっぱさが交互に味わえる、まさに理想的なデザートカクテル。日本素材をアレンジしたカクテルは日本人にとっても、また外国人にとっても新たな日本との出会いとなってくれそうです。

 

新たな文化や人との出会いの拠点になりそうな渋谷ブリッジの新スポットは、いち早く常連になることをおすすめします。