〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

J’apprends(ジャプォン)(東京・西麻布)

2023年4月14日、大人の隠れ家レストランが集う西麻布に新時代のフレンチレストラン「J’apprends  (ジャプォン)」がオープンしました。

不思議な異空間への入口を思わせる外観 Photograph :(C)DAISUKE SHIMA

西麻布交差点から徒歩4分ほど、路地を入ったところに店があります。周りは芸能人などがお忍びで通う有名飲食店などが点在する閑静なエリア。そんな中で「J’apprends」のモダンな外観は一際目をひきます。

正面に飾られた石は河原の石に金箔を貼ったものだそう Photograph :(C)DAISUKE SHIMA

店内はカウンター7席、4名定員の個室とこぢんまり。カウンターの目の前には、左官で仕上げた土壁に、金箔貼りの石がリズミカルに配され、ダイナミックで美しい世界を創り出しています。しばし日常を忘れ、記憶に残るひとときが過ごせそうです。

「お任せコース」18,700円 写真:お店から

「J’apprends」のコンセプトは“SF French”。聞き慣れない言葉ですが、同店オーナーの関口学さんが独自に考えたもの。いつものフランス料理に、あまりフランス料理では使われないスパイスやハーブを合わせた新感覚の料理です。そのコンセプトに、日本やフランスのミシュランの星付きレストランで研鑽を積んできた実力派シェフである小澤圭司さんが共感し、同じ思いでメニューを考案しています。
おいしさや盛り付けの美しさに加えて、これまでになかった味覚や嗅覚の体験、想像するいつものフランス料理とは違う世界観を楽しめます。

「もうかの星のカルパッチョ」。「もうかの星」とはモウカザメの心臓という珍しい食材 写真:お店から

メニューはお任せのディナーコースのみ。内容は日々少しずつ変えつつ、2カ月ごとに全体を変更するのだそう。オーナー自らが産地などに赴き厳選した旬の食材を使い、ユニークなアイデアが光る品々がコースを彩ります。

「富山県氷見産放牧豚のリエットを挟んだ竹炭のマカロン」盆栽のようなビジュアルが楽しい 写真:お店から

「J’apprends」のシグネチャーアミューズが「富山県氷見産放牧豚のリエットを挟んだ竹炭のマカロン」。店舗のカラーである黒と金をイメージし、竹炭のマカロンに金粉をまぶし、富山の氷見でのびのびと育ち天然のおいしさが詰まった豚肉のリエットを挟んでいます。

「ブルガリア産フォアグラの西京漬け 鴨のコンソメスープ」 写真:お店から

同店ならではのアイデアあふれるメニューが「ブルガリア産フォアグラの西京漬け 鴨のコンソメスープ」。とろけるおいしさのフォアグラに西京みその旨みと塩味をプラス。丁寧にとった鴨のコンソメスープとの相性も抜群です。

牡牛座同盟
ペアリングの一例   出典:牡牛座同盟さん

おまかせコースに合わせて頼みたいのが、ソムリエールによるペアリング。厳選したワインがシェフの渾身の料理の味わいをより奥深いものにしてくれます。

店名の「J’apprends」は直訳すると「僕は学ぶ」という意味だそう。常に学ぶことへの歩みを止めず、新しい料理への挑戦を続ける同店。これからどんな一皿が生まれるのかワクワクします。新しい味覚体験を味わいに訪れてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

牡牛座同盟
鮮魚のヴァプール グリーンカレー風   出典:牡牛座同盟さん

『○生ホタテとアボカド ヴィシソワーズのエスプーマ(バニラ)⇒ホタテはドライトマト等に漬けて、アボカドにはエシャロット等複雑な構成が見事にマリアージュした美しい一皿。
○鮮魚のヴァブール ズッキーニのグリーンカレー風(コブミカン)⇒金目鯛。ズッキーニを巻いて蒸し焼きに。
☆グリーンカレー風はグリーンカレーではなくある物を使っていて驚き! ネタバレになるので答えはお店で(笑)』(牡牛座同盟さん)

※価格は税込・サービス料別

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小田中雅子