京都はラーメン激戦地。有名な一乗寺の「ラーメン街道」もありますが、市内中心部からローカルエリアまで実力店が群雄割拠しています。その中でも、この1年以内にオープンしたルーキー5店を厳選してご紹介。鶏醤油、鯖出汁、貝出汁、家系、鴨出汁といった個性的なスープを食べ比べて、新潮流の京都ラーメンを体感してみましょう!

1. ミシュランラーメンが移転してますますおいしく!|らぁ麺 とうひち

北区にあった超人気店が、2022年4月に修学院へ移転。もともと京都の醤油ラーメン最高峰として名を馳せていましたが、リニューアル後さらにレベルアップ。看板メニューは地鶏と水でひいた出汁を使った清湯系の「鶏醤油らぁ麺」。

スープの決め手となる鶏油は「鶏の旨みを極限まで凝縮しました」というほど濃厚。なのにキレと甘みのある醤油と合わさって、コクがありながらすっきりした後味がいつまでも続きます。

麺は自家製で小麦の香りが立ち、中細ストレートで喉越しも良くスープとのバランスが絶妙。やわらか~な豚チャーシュー、しっとりした鶏チャーシュー、シャキシャキの極太メンマなどトッピングにも手抜かりなし。ほか「鶏醤油つけそば」や、昼夜各10食の「煮干魚介らぁ麺」、夏限定の「冷やし」も神レベルの完成度なのでぜひお試しを。

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行列必至なので開店と同時に訪問すべし!   出典:カズヤマ63895さん
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限りなく透明度の高い「鶏醤油らぁ麺」1,000円   出典:カズヤマ63895さん
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ツルッ、モチッとした麺がとにかく旨い   出典:カズヤマ63895さん

せっかくなら唐揚げや鶏飯、豚飯などサイドメニューも食べたいですよね。そんな時は、ラーメンを小サイズにしてセットで注文するべし。 「鶏醤油らぁ麺」(小)と限定ラーメンの両方を食べているツワモノもよく見かけます(笑)。

2. 鯖が主張! 和食出身店主による無化調ラーメン|なぶら

京都の花街・上七軒にある「なぶら」。魚にこだわる和食居酒屋を35年間営んでいた料理人によるラーメン店です。「ラーメン 並」は魚介ベースの醤油味で、昆布や生の鯖から取った出汁を使用。一口飲んで「サバッ!」と前面に来るのに、臭みはなし。鯖の上品な香りだけが抽出され、ドロッとしたスープなのに脂っこさも感じません。化学調味料不使用なのにここまで旨みを出せるのは、出汁をしっかり取る和食経験者のなせる業ですね。

麺はかのカリスマ店「麺屋棣鄂(めんやていがく)」の極太ちぢれ麺で、ドロ系スープとよく絡みます。面白いのは、チャーシューではなく鯖の竜田揚げがトッピングされていること。肉厚で香ばしい竜田揚げがスープを吸って、これまた美味……。2022年8月オープンながら、行列店になる日は遠くなさそうです。

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風情ある街に溶け込んだ、和の建物   出典: cochranさん
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大きな鯖竜田揚げがデーンと鎮座。ラーメン並880円   出典:cochranさん
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極太ちぢれ麺は噛み応えがあってスープとの絡みも抜群   出典:cochranさん
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つけ麺にしようか迷うところですね   出典:cochranさん

和食店のような上品な外観で、奥には坪庭もあって京風情満点。一杯1,000円超えは当たり前になってきたラーメン業界で、学生街ということもあり880円はうれしいですね。+100円で鯖竜田揚げを追加できるので、鯖好きな私は必ず追い鯖しています。