最近ネットで話題の寿司屋といえば銀座にある「鮨 やまけん」。大人気恋愛バラエティのデートスポットとして登場し、窓の外に広がる夜景の美しさと、美男美女カップルが食べるおいしそうな寿司に視聴者は興味津々。

写真:お店から

東銀座駅からすぐのビル9階に「鮨 やまけん」はある。銀座のど真ん中でさぞかしお値段もお高いのかと思いきや、コースは9,000円からと良心的。たしかにこれなら若いカップルのデートにも使い勝手が良さそうだ。

ウリは、“津本式究極の血抜き”で話題の津本氏から仕入れた「究極の血抜きを施した熟成魚」。このお値段でも本格的な熟成寿司が食べられるのはうれしい。

写真:お店から

テレビで見る限り、雰囲気は申し分なさそうだが、気になる味を確かめるために、9,000円(税込)の雅コースを実食してみた。

写真:お店から

店内はカーブを描く劇場型のカウンターを中心に、窓際にもテーブル席がある。初デートなら職人の技やネタを間近で見られるカウンターがおすすめだ。

写真:お店から

「あのいくら、おいしそう!」など、カウンターの中を眺めていれば自然と話題がつきない。

カウンター席からは炙りなどの下ごしらえも間近で見ることができ、迫力十分。

雅コースは熟成魚を多用した寿司14巻につまみが10品とボリュームもしっかりある。中でも印象に残ったものをいくつか紹介しよう。

シマアジ


熟成されたシマアジは、タンパク質が分解され、グルタミン酸などのアミノ酸が増すので旨みたっぷり。

カワハギ


4日間熟成させたカワハギはシャリとネタの間に肝を忍ばせている。熟成した身はねっとりと舌の上でとろけ、肝の濃厚な味わいと相まって多幸感に包まれる。

燻握り


白い煙に満ちたガラスドームを開けると、中から瞬間薫製されたお寿司が現れる。

こんな演出もデートや接待では会話が盛り上がるので助かる。薫製のスモーキーな香りがお酒を呼ぶ一貫だ。

スフレ玉子


口の中で消えてなくなる感覚になることから通称“消える玉子”と呼ばれている「スフレ玉子」。まるでスフレのように蒸しあげた玉子は、従来の寿司屋の玉子とは一線を画す。

シート状の玉子でシャリを巻いていくという斬新なスタイルだ。

 

食後にはデザートまで付くので、甘いものを食べながら食事の余韻に浸れる。

年末年始の寿司デートの候補として要チェックの一軒だ。

 

取材・撮影・文:食べログマガジン編集部