【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#74】「創作カレーMANOS」

全国的ブームとなり、カレー好きのみならず、おいしいもの好きの間ではすっかり定着しつつある「スパイスカレー」。その聖地ともいえる大阪の代表格のひとつであり、東京にもいち早く進出してスパイスカレーが根付くことに一役買ったお店といえば、下北沢「旧ヤム邸 シモキタ荘」です。

 

そ​ちらで長年働いていた方が独立し、2019年8月17日、三軒茶屋に「創作カレーMANOS」をオープンさせます!

プレオープンに訪問。いただいたメニューは「3種盛り」1,400円をご飯少なめで。「MANOSチキンカレー」「トマトとカボチャとローズ​マリーの夏キーマ」「イカとかぼすと豆乳のカレー」の三種でした。​

店名を冠したMANOSチキンは、スパイスとハーブに漬け込み、じっくり味を染み込ませてから焼いたチキンが香ばしく、一緒に煮込​まれた大根はその旨味をしっかりと吸い込んでいて、サラっとしていながらもしっかりとした食べ応えのあるカレー。

​夏キーマは夏野菜のフレッシュなおいしさとローズマリーの爽やかなハーブ感、それを包むジューシーな挽肉のカレーで、出身店であ​る旧ヤム邸を彷彿とさせるおいしさ。​イカとかぼすと豆乳のカレーは、豆乳仕様でまろやかでありながらもかぼすの酸味で味が引き締まり、イカの食感と旨味がバランス良​く渾然一体となっていました。​

 

それぞれが違うベクトルのおいしさを持ち、栄養的にも見た目的にも味的にもバランスよく広がりを見せていました。だか​らこそ最後まで飽きが来ず、途中から混ぜてみるとまた新しい味わいが生まれます。楽しくておいしくて健康的。素晴らしい!​

お店の雰囲気もレンガ造りの落ち着いた雰囲気で居心地が良く、駅から少し離れているからこその隠れ家感もあります。茶沢通り沿​いということで、下北沢からも徒歩圏内。カレー天国である下北沢と、隠れカレー激戦区三軒茶屋をつなぐような場所であり、カレー店としての立ち位置的にもその二つの街のつなぎ手となりそうです。

創作カレーということで、今度どんどん新メニューが出てくるのでしょう。しばらくはカレーライスのみの提供ということですが、慣​れてきたらお酒のアテになるようなメニューも考案中とのこと。​​

MANOSとは、スペイン語で「手」という意味だそうです。多くの手と手がつながり、新たな輪を生み出していく。カレーの街と街、人と人を結ぶつなぎ手。期待の​新店の登場です!

 

※価格は税込

 

取材・文・写真:カレーおじさん\(^o^)/