新連載〈企業のランチ王〉

人気企業のグルメたちはどこで何を食べている?
オフィスワーカーにとって、様々な役割を担うランチタイム。交渉や打ち合わせ、アニバーサリーイベント会場として。またときには英気を養う場所として。ビジネスエリアのランチスポットを、同エリアにある人気企業の“ランチ王”にインタビュー。わざわざ訪れたくなる名店をシーン別&使い方別にナビゲート。

Vol. 1 LINE社・上田恭史さんによる、新宿ランチ

お仕事プロファイル

上田恭史(うえだ・きょうじ)
LINEのニュース担当執行役員として、サービスの企画から日々の数字・売上まで、全般をチェック。ニュースプロジェクト内・経営層・他部署・他社との調整のため、1日約15〜20件の会議に出席する合間にランチをとりつつ、夜は週3〜7回の外食生活。昼は定食でごはん、夜は居酒屋でアルコールをお供に和惣菜のおいしい店を日々、開拓。余裕のある日はランチ後に新宿の老舗喫茶でコーヒーを飲んで、午後の眠気を吹き飛ばす。情報ネタはもちろん、食べログ! 2010年の有料化時からのプレミアムサービスユーザーでもある。

ハレの日の新宿ランチ 4選 & おまけのモーニング

上田さんがチョイスする、取引先との会食や社内での歓送迎会など、ビジネス&アニバーサリーに使えるお店を紹介。まずは、その選ぶ基準を教えてくれた。

 

「親睦を深めたり大事な話をするためのランチですから、個室でなくても落ち着いた環境であることが第一ですね。あとは非日常感も欲しい。やはり、もてなされた!と思って欲しいですから。また、社内の人間とは、社内コミュニケーションの活性化を目的に懇親会費などを会社が負担してくれる“コミュニケーション費”の制度を利用して、ちょっと贅沢なお店を選ぶと、思い出に残りやすく、人間関係も円滑になる気がします」

「社内で、レストランのリコメンドを求められたときはLINEトークに食べログのリンクを貼って対応します」

ハレの日ランチ① 「日光金谷ホテル クラフトグリル」

写真:お店から
 

上田さんの推奨ポイント

ガヤガヤとせわしない新宿で、落ち着いた雰囲気があるのは、さすが日光金谷ホテルの系列店ですよね。こちらはホテル洋食のお店なんですが、大体、「新宿百年ライスカレー」をいただきます。大正時代のカレーのレシピを再現したカレーで、ソース自体はとてもスタンダードな味わいなんですが、ごはんを白米、雑穀米のほか、レーズンバターライスなどから選べるんです。トッピングが牛フィレ肉のフリットだったりして、ごちそう感もあっていいんです。

編集部のおすすめポイント
上田さんが「ここははずせない」と真っ先に名をあげてくれたのが、新宿3丁目にあるこちら。明治6年(1873年)創業、現存する日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」の洋食と日本各地で造られる国産クラフトビールをカジュアルなスタイルで提供。ビールだけでなくワインやジン、ウイスキーなども国産にこだわったアイテムを豊富に取り揃えている。テーブル席や個室のほか、カウンターもあるので、大事な打ち合わせなどでも活用できそう!

ハレの日ランチ② 「ヴィラッツァ (VILLAZZA)」

写真:お店から
 

上田さんの推奨ポイント

ホテルの1階にあるイタリアンレストランでおしゃれですし、席数もあるので大人数でも来られるのがいいんです。この店のおすすめはサラダやパティシエ特製デザートのビュッフェがついて、なおかつ石窯で焼いた肉や魚のメインが選べるランチ。各自、好き嫌いがあっても、自分で好きなものを好きな分だけとればいいわけですから、大勢で食事をする際には本当に重宝しています。日頃、摂りにくい野菜もたくさん摂れますしね。

編集部のおすすめポイント
ホテルサンルートプラザ新宿の1階にあり、イタリアンとダイニング&カフェバーという2つのエリアが。白を基調としたスタイリッシュなレストランエリアはハレの日感満載! 石窯で焼き上げた和牛リブロースや厳選の豚肉、新鮮な魚は香ばしく、ジューシー。パスタやピッツァのランチもあり、女子ウケも抜群。夜はソムリエの華麗なサーブによるワインとともに味わえば、夢心地になれるはず。

ハレの日ランチ③ 「ローズマリーズ トウキョウ (ROSEMARY’S TOKYO)」

minimeg
出典:minimegさん
 

上田さんの推奨ポイント

とにかく近い! 弊社と隣接したニュウマンの中にありますから。特に若手社員からの支持があるカフェレストランがここ。昼どきは長蛇の列ができるほどの人気店で、イタリア・トスカーナ料理を出していますが、本店はNYにあるようです。特におすすめはパスタなんですが、オレキエッテとかフジッリとか僕的に不思議な名前のものがたくさんあるのもおもしろい。いつも語感で選んでるんですが、どれを食べてもおいしいですよ。

編集部のおすすめポイント
本店はNYのウエスト・ヴィレッジの実力派として人気を誇る。シェフが提供するのはイタリア・トスカーナ地方にある街、ルッカに住むマンマの味をスタイリッシュに進化させたもの。モチモチの自家製パスタはランチでもチョイス可。近郊の生産者がつくった野菜や屋上菜園でとれた新鮮なハーブを使った料理でリピーターは増えるばかり。夏場はちょっと暑いけど、春や秋なら風が抜けるガーデンテラスに席をとって気分をリフレッシュするのもいいかも。

ハレの日ランチ④ 「今半万窯 新宿店」

でっちゃん@川崎
出典:でっちゃん@川崎さん
 

上田さんの推奨ポイント

すき焼きの名門、人形町今半の支店ですから、肉好きにはたまりませんよね。ここでも本店同様、お店のかたが給仕をしてくれて、厳選の黒毛和牛を絶妙な加減で焼いてくれるんです。ほかに、しゃぶしゃぶやステーキもあります。また、個室も料亭のような掘りごたつタイプやテーブルタイプがあって、豪華! オフィスからアクセスがいいのも魅力です。

編集部のおすすめポイント
上田さんが「ここがはずせない」、「新宿で肉好きと会食するならココ!」真っ先に名をあげたのは、精肉店も併せもつ肉のプロの店としてフーディーズでは知らぬ者のいない老舗「人形町今半」グループの一軒。目利きが選んだ黒毛和牛のメス牛にこだわり、熟成、カットにまで熟練の職人による技がありまくり! これ以上ないベストのタイミングで火を入れたすき焼きは一生に一度は食べたい絶品。きれいにサシが入った肉のとろけるような食感と風味を味わって。

おまけのモーニング 「ベーカリー&レストラン 沢村」

youmiho
出典:youmihoさん
 

上田さんの推奨ポイント

こちらのベーカリーレストランは朝食でしか利用したことがないのですが、ランチの評判もいいので推薦させてください。忙しい人間同士で集まるときは、どうしても出社前の朝の時間帯になることも多いので、そんなときに重宝しています。本店が軽井沢にあって、東京では広尾でブレイクしたこともあり、ちょっとハイソな雰囲気があるんですよね。で、厚切りトーストがものすごくおいしい! これにローストビーフやサラダがワンプレートで出てくるモーニングを食べると、朝から幸せな気分になれるんです。

編集部のおすすめポイント
マダムに圧倒的人気を誇る広尾店と比べ、新宿店はビジネスパーソン多し。クロワッサンにハード系、惣菜パンと種類豊富なパンは、国内外の小麦粉20種と4種の自家製酵母を種類ごとに使い分けて焼かれていて、噛みしめるほどにおいしさUP! ショップ併設のレストランでは素材の持ち味を生かした洋風料理&パンを提供する。ランチはもちろん、タパスやアラカルトもあり、夜は飲みの場としても大活躍。

クイック&デリシャスな、デイリーランチ 3選

デイリーランチは早い! 近い! おいしい!が条件。ぼっちで来ても浮かない、サラリーマン多めの定食屋さんがお気に入り。

デイリーランチ① 昭和レトロな定食屋「長野屋食堂」

あざらしななお
出典:あざらしななおさん
 

上田さんの推奨ポイント

会社のエレベーターを降りたら、目の前にあるくらいの距離。唐揚げ定食とかイカフライ定食とか、あらかじめ決まった定食もあるんですが、自分は単品でメインのおかずを決めて、ごはんやお味噌汁をつけるスタイル。定番はちょっと甘いけど絶品の肉豆腐とハムエッグ。これで千円で10円のお釣りがきます。午後の眠気を抑えるため、ごはんを半分にして糖質制限を心がけています。

デイリーランチ② 食べ放題のお惣菜がうれしい「郷土料理くらわんか」

写真:お店から
 

上田さんの推奨ポイント

夜は東京にいながらにして日本各地の郷土料理が食べられるという居酒屋ですが、昼は定食を出しています。夏は沖縄のゴーヤチャンプルー定食があったり。すごいのが、ビュッフェテーブルみたいなところがあって、ここで好きなだけ豆腐、サラダ、ひじきなどの煮物をとることができるんです。おまけにホットコーヒーも飲み放題。これを千円でいただけるんですから、お得ですよね。

デイリーランチ③ 食べきれないほどボリューム満点!「あぜみ」

まめぞう
出典:まめぞうさん
 

上田さんの推奨ポイント

おかずの量が多い! ということで社のチーム内でこちらを推す声が多いです。豚の生姜焼きにしろ、鶏の唐揚げにしろボリューム満点。食べた〜!って気になれるのがいいんでしょうね。こちらも昭和の雰囲気が漂っていて、肩の力を抜いてごはんが食べられるのもポイントかな。夜も安く飲めるみたいだし、うちの社員が結構、利用させてもらっているようです。

CHECK!

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取材・文:寺尾妙子
写真:kobayashiworld