ホテルのメインダイニングとしての役割も果たすレストラン

2019年1月16日、お茶がコンセプトのブティックホテル「ホテル 1899東京」の1階に日本茶(抹茶やほうじ茶など)を使った和洋の料理、惣菜などを提供するレストラン&デリカテッセン「DELI&BAR(デリ&バル)1899 TOKYO」がオープンした。

日本のお茶の良さを体現

内装のテーマは「人々が集い交流する賑わいの場」で、「縁側」をコンセプトに設けている。茶箱や和傘をイメージした照明、木を使った柔らかな雰囲気がとても心地よい。ホテルのメインダイニングとしての機能も果たしているが、打ち合わせや休憩に、気軽に利用できる空間づくりがなされている。

新橋駅の近くということで、ビジネスマンの利用が多いのかと思いきや、一人ディナーを楽しむ女性客も多いのだとか。

メインからスイーツまで、お茶づくしのメニュー

約半数のメニューに「日本茶」が使用されている。コンセプトは「ヘルシーで美味しいものを、あれこれ、少しずつ楽しめる、お食事どころ」。“お茶料理”を軸に、和洋の惣菜を日替わりで7種以上提供している。では、気になるメニューの中からオススメの料理を紹介していこう。

まずはじめに紹介したいのが「1899 お茶ソーセージ 3種盛り合わせ」(1,200円)。緑茶・番茶・紅茶を練りこんだ三種のソーセージだ。ひと口噛むと、肉の旨みとお茶の香りが口の中に広がり、絶妙なハーモニーを奏でる。三種三様のお茶の風味が楽しめるのも面白い。

そして、このソーセージに合わせて頼みたいのが「1899抹茶ビール」(790円)。抹茶を独自にブレンドしており、ビールが苦手な人からも飲みやすいと評判だ。写真の「抹茶ポテトサラダ」(150円)との相性もよく、どの料理と合わせても味わい深い。

そして、おつまみとして人気が高いのが燻製した信州地鶏の「抹茶レバーペースト」(300円)。言わずもがなお酒と好相性。プレーンクラッカーにのせて食べる。ビールでも日本酒でもワインでも、お酒が進むこと間違いない。

また、スイーツも忘れてはいけない。当店の人気メニューの「お濃茶ジェラート」(450円)だ。炭が練りこまれたコーンと鮮やかな緑の色合いが美しい。苦味をおさえた京都・宇治産の高級抹茶をふんだんに使用し、お茶の旨みを存分に味わえる逸品だ。

 

ここまでお茶料理を紹介してきたが、「すべてお茶ばかりで飽きてしまうのでは……」と思う人もいるかもしれない。だが、ぜひ一度食べてみてほしい。お茶はいろいろな食材に合い、絶妙なコラボレーションを生み出してくれることを知るだろう。

写真:原 務

取材・文:山本真由