群馬オリジナル! だけどちょっとミステリアスなグンマースイーツ4選

ジャングルの奥地に潜む幻の秘境などと、現実離れした印象で注目を受けることが多いグンマーこと群馬県。実際には全国4位の小麦収穫量を誇り、日本有数の粉ものグルメタウンでもあることは、「日本有数の粉ものグルメタウンって知ってた? 今一番気になるのはグンマーFOOD」でもご紹介したばかりです。

 

そんな群馬発の注目グルメは粉ものだけではありません。ここ最近は一風変わったスイーツがSNSなどで話題になることもしばしば。“グンマースイーツ”という新しいジャンルを確立しつつあるのです。そこで今回は、じわじわと人気を集めているグンマースイーツの魅力に迫ります。

見た目に反して食感はシャリシャリ! 群馬発映えスイーツ「大とろ牛乳」

出典:ミネラルRさん

 

Instagramで「#大とろ牛乳」と検索すれば投稿数は1万件以上。イチゴ、生チョコ、ブルーベリーなどがトッピングされた謎の可愛いスイーツ写真が、これでもかと並んでいます。

 

出典:さらキラ・.*さん

 

その正体はフレッシュな牛乳とコラーゲンをブレンドし、シャーベット状にしたもの。見た目はかなりミルキーで濃厚そうですが、意外にも後味さっぱりの爽やか系。気になる食感は、ストローで吸えばシャリシャリ、すくって食べればふわっとした口当たり。

 

はたして大とろの要素は……? という疑問を抱かせる点が、昔なつかし『パップラドンカルメ』(気になる方はネット検索を!)を彷彿とさせる不思議な存在。そんなミステリアスさが人々を魅了するのかもしれません。

栗は入っていないけどやみつきになる! 行列のできる桐生名物「栗まんじゅう」

出典:ときなさん

 

もっちり柔らかで香ばしい焼き立て生地に、自家製の粒あんがたっぷり詰まった「藤掛屋」の栗まんじゅう。創業から70年近く守り続けている伝統の味わいです。

 

ここでしか買えない味として桐生市の名物となっている栗まんじゅう。その人気の高さから、地元の人でも簡単には買えないことも多いため、冷凍保存して常備しておく人も多いとか。

 

出典:サロンちゃんさん

 

そんな栗まんじゅうですが、生地にもあんにも栗は使用していません。その見た目が栗の形に似ているから名付けられたそう。むしろ栗が入っていないのにやみつきになるほど美味しい、という特徴が愛され続けるポイントなのかもしれません。

暑さは日本一じゃないけど、かき氷は日本一!?

出典:poopeejpさん

 

「日本一暑いまち」争いで地域を盛り上げる館林市があるなど、ジャングルほどではないにせよ、真夏の環境は割と厳しい群馬県。そのオアシスとして知られるのが、高崎市にある「日本一」です。昭和4年創業の老舗氷問屋さんで、夏の間だけかき氷を販売しています。

 

使用している氷はすべて天然。冬の寒い時期に日光の山奥で2週間かけて湧水を凍らせているそうです。ゆっくり時間をかけて氷にすることで人口的なものより固く、薄く削れるため、ふわふわとワタアメのような口当たりに。それとは別に、ガリガリとした食感の氷まで揃えています。

 

出典:poopeejpさん

 

宇治抹茶や、マンゴー、柚子ハチミツなど、メニュー数も40種類ほどとバリエーション豊か。名実ともに日本一のかき氷屋さんかもしれませんね。ちなみに館林市の歴代最高気温は40.3℃で日本15位。意外にも暑さは日本一ではありませんでした。

群馬の赤城山、じゃない! 北海道・羊蹄山をイメージしたコーヒーゼリー

出典:ミネラルRさん

 

地域密着型で高崎市民に35年以上も愛され続ける本格珈琲店「大和屋」。こちらの名物スイーツとして知られるのが、木炭で焙煎した豆を使用した「珈琲ゼリー」です。珈琲専門店だけに苦味とコクをしっかりと抽出した大人の味わい。夏季には石臼で豆を挽いた香り豊かな限定タイプの「石挽キ珈琲ゼリー」も登場します。

 

出典:ミネラルRさん

 

皿に盛り付けると、雄大な山の形に。山頂部分がくぼみになっているため、コーヒーフレッシュを流し込みましょう。美しい雪解けの風景に早変わり。こちらは北海道の羊蹄山をイメージしたもの。と、ここで「なぜ北海道!?」というツッコミどころもご愛嬌。ちなみに群馬県には赤城山、榛名山、妙義山など美しい山々がありますので、地元の山をテーマにしたゼリーにも期待したいですね。

以上、ちょっぴり疑問はわくけれど、そこも魅力になってしまうグンマースイーツでした。その正体はみなさんの舌で味わって、ぜひ確かめてみてください!

 

文:佐藤潮