出世ごはん

デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている! 元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!

No.27 京都の水炊きで精つけて、龍馬みたいにビッグになる!?

鳥彌三(とりやさ)

せっかく京都に来たのだからと、毎日、割烹を食べ歩くというのもいいんですが、お店ごとの芸風が違っても、同じシーズンだと食材が結構、重なるんですよね。また、“ハモ松”かぁなんて。いや、贅沢なことなんですけど、続くとなるとちょっと変えたい。かといってイタリアンやフレンチじゃなく、やっぱり和で攻めたい!なんてときの、お鍋なわけです。

 

しかも、京都はお鍋の名店が揃ってますから、よりどりみどり!  で、鶏部門の最高峰が「鳥彌三」さんなのです。なんてったって、坂本龍馬さま御用達ですから! セレブが来ているお店はたくさんありますが、天明8年(1788年)に京都で創業ともなれば、顧客の格が違いますよね。

出典:毎日外食グルメ豚さんさん

 

ここのすごいところは、当時の建物が焼けずに残っているところ。京都で「前の戦争」といえば、応仁の乱を指すと申しますが、焦土とならなかったおかげで今でも幕末!?な店構えは京都府の登録有形文化財にも指定されて健在ですから、この玄関でブーツ脱いだのかな?この階段登ったのかな?と龍馬に思いを馳せることができるんですよね。

 

こちらは完全個室になっていて、昔、初めて伺ったとき、時代劇に出てくるような板の間で、お食事した記憶があります。古い造りの木造ですから、冬だと部屋の中でも寒いんですよね。でも、その中でいただいた熱々の水炊きがずーっと心に残っていて。まろやかでとろりとした白濁スープも、やわらかくほぐれる鶏肉も絶品!  龍馬も含めて、みんな寒い寒い言いながら、ここでお鍋を囲んで温まっていったんだろうな〜と思うと、普通に「おいしい」というのとは違うおいしさが押し寄せてくるというか。今はテーブル席のお部屋もできて、冬も暖かく快適になりましたけどね。

出典:cocomamacocosanさん

 

また、龍馬が愛した店がお鍋屋さんというのも、らしいですよね。薩長同盟の仲介役となるなど、人と人を結びつけて歴史に残る大仕事を果たした人物ですから、みんなでひとつの鍋をつつき合うというスタイルが似合うんですよね。

 

個人プレーもいいけれど、より大きなビジネスを仕掛けて出世するには、やはり、人との結びつきが重要。「鳥彌三」さんは230年、そんなビジネスパーソンたちをずっと迎え、送り出してこられたのだろうなぁと、しみじみ。ときには数年後、数十年後の未来だけでなく、数百年ほど振り返ってみることも、ビッグになるには必要な気がします。