【週末どこ行く?なに食べる?】

今週も気になる新店オープンや、週末行きたいフードイベント、知っておきたいスペシャルメニューなど、グルメ界隈はニュースでいっぱい。週末の予定にも役立つ鮮度の高い情報を一気にご紹介!

1. 日本にない発想で生まれた、カナダ発ラーメンは旨いのか!?

新横浜ラーメン博物館に10月17日、カナダ・トロントの「リューズ ヌードル バー」がオープンした。

新横浜ラーメン博物館では世界21カ国38都市のラーメンを調査し、2013年より、日本にお店がなく、海外で独自に誕生し、地元で支持を得ているラーメン店を紹介する企画をスタート。この企画はラーメンを作る環境が整っていない海外で、知恵と工夫で日本では生み出せないラーメンが誕生しており、その味や志を紹介するというもの。

その第5弾となる今回のお店は、カナダ留学後に永住権を獲得した店主・高橋隆一郎さんが2013年にトロントで開業したラーメン店「リューズ ヌードル バー」。高橋さんは「本格的な日本のラーメン×カナダ人が好む味覚の融合」を目指しているという。

「RYUS鶏白湯ラーメン」900円、ミニサイズ570円

 

まず良質な鶏と野菜を長時間弱火で煮込み、一晩熟成させる。翌日、一気に強火で炊き上げ白湯に仕上げる。長時間かけて抽出した鶏の旨味と野菜ポタージュの甘味、そして凝縮した魚介ダシのコクが調和した鶏白湯は、日本では味わえない独自性に富んだ、まさに“カナディアン鶏白湯”。麺はスープとのバランスを考え、ミネラル豊富な全粒粉を使用した中細のストレート麺を使用。

「西京味噌薫る鶏白湯味噌ラーメン」950円

 

長年カナダ人から愛されているという「銀鱈の西京焼き」からヒントを得たのがこちらの「西京味噌薫る鶏白湯味噌ラーメン」。味噌だれは西京味噌をメインに4種類の味噌をブレンド。芳醇な香りと心地の良い甘味は、カナダ人の舌を虜にしている。麺は全粒粉をブレンドした太麺を使用。

「カリフラワーポタージュのベジ味噌ラーメン」980円

 

カナダ人客の20%を占めるというベジタリアン。彼らに人気なのが「カリフラワーポタージュのベジ味噌ラーメン」。スープのベースはカリフラワー、ジャガイモを中心とした野菜をポタージュ状にして和出汁と豆乳をブレンド。ベジタブルラーメン特有の物足りなさを一切感じさせない出来栄えに。

 

そのほかにもカナダらしいトッピングメニューである、カナダ産のメイプルシロップをバターと合わせスモークし、メイプルリーフの型で抜いた「自家製スモークメイプルバター」(150円)もおすすめ。最初はスープ本来の味を楽しみ、徐々にメイプルバターを溶かし、スモーキーな香りと、メイプルバターの深いコクとほんのりした甘味の変化を楽しめる。日本にはない発想で作られたカナダの逆輸入ラーメン。日本のラーメンとは異なる味わいを求めて足を運びたい。

 

新横浜ラーメン博物館

神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21

新横浜駅(JR東海道新幹線・JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーライン)より徒歩5分
横浜市営地下鉄8番出口より徒歩1分

入場料(1日入場券):大人 (中学生以上)310円、小人 (小学生)100円、シニア (60歳以上)100円

※小学生未満は無料
※再入場の際は、ゲートにて手続きが必要
※障害者手帳をお持ちの方と、同数の付き添いの方は無料

※価格は税込

 

2. 黒毛和牛と魚介を堪能できる、全席シェフズテーブルの「鉄板焼 しろや 銀座亭」

銀座に10月17日、黒毛和牛や九州の魚介がシェフズテーブルで味わえる「鉄板焼 しろや 銀座亭」がオープンした。

メニューは3つのコースを用意し、アラカルトでもオーダー可能。ステーキには日本三大和牛の一つ、松阪牛を使用。ほかにも鹿児島屈指の“スター牧場”として知られる「のざき牛」や「北さつま牛」など九州のブランド牛も用意。また「しろや」の名物である長崎・対馬近海の海の幸も堪能できる。たとえば穴子×フォアグラ、のど黒×あおさ海苔ソース、甘鯛の土鍋ご飯など、多彩なメニューを用意する。ランチは11月から開始予定。

店内は雰囲気の異なる2つのカウンターで構成され、エントランスのすぐ先に広がるのは、シックで重厚感の漂う食空間。そして奥には白木の趣を生かした明るい和のシートを設置。どちらも全席カウンターで、料理人が目の前で繰り出すダイナミックな調理シーンを楽しめる。奥の席は半個室のような設えで、数人で貸切ることも可能。絶品料理に合わせるお酒はワインを中心にラインナップし、接待や特別なディナーなどで、ソムリエがセレクトした世界中の銘酒を味わえる。料理もお酒も空間も、特別な日に訪れるのにぴったりの銀座の新店だ。

3. 大阪に「茶寮つぼ市製茶本舗」のカフェがオープン

大阪・ミナミに10月17日開業した「なんばスカイオ」に、老舗茶舗「茶寮つぼ市製茶本舗」がオープンした。

1850年に千利休生誕の地・堺で茶問屋として創業した「つぼ市製茶本舗」が手がけるもので、カフェスペースのコンセプトは、千利休が提唱した「市中の山居」。これは都会の生活の中に自然に近い空間を作ることで理想の暮らしを仕立て、その対比を楽しむこと。落ち着いた空間を演出し、一杯ずつ淹れたお茶やスイーツを提供する。

抹茶スムージー 580円(税抜)

ほうじ茶スムージー 580円(税抜)

 

抹茶スムージー、ほうじ茶スムージーなど注文後に一杯ずつ丁寧に淹れるテイクアウトコーナーも設け、日常使いのスポットとして気軽に利用できそう。2倍の抹茶の量を使った濃厚抹茶スムージーは、濃厚な抹茶餡を抹茶風味の生地で包んだ菓子「老舗茶舗のお茶まん」と一緒に味わいたい。

老舗茶舗のお茶まん(抹茶)280円(税抜)

 

約10種類の茶葉の中から好みに応じてブレンド体験ができるコーナーや、日本茶や菓子、ギフトなどを販売する物販スペースも。丁寧に淹れた納得の一杯を味わいにぜひ。

4. 今年の“松茸三昧”は、寿司店で味わう!

神楽坂の「神楽坂 鮨 りん」にて10月15日から、国産松茸をふんだんに使用した期間限定のコース料理が登場。

数寄屋風の落ち着いた店内は、長さ6mの美しい国産檜一枚板を使用したL字型カウンターが存在感を放ち、大切な人と特別な時間を過ごすのに最適の空間だ。

「松茸コース」の内容は、先付、旬の刺身、焼き松茸、焼物、茶碗蒸し、松茸を含む10貫の握りと巻物、松茸のお椀。2時間〜2時間半くらいかけゆっくり愉しむことができる。松茸は「焼き」「にぎり」「お吸物」と松茸本来の香りと食感を味わえるように他の食材との絶妙なバランスで構成され、繊細な職人技がさらに素材を引き立てる。その他この時期、ふっくら柔らかい「煮蛸」や脂ののった「しめ鯖」も脇役でありながらも一口含むと存在感のある旨みを放ち、丁寧な仕事を感じることができる。

 

「松茸コース」は料金18,000円(税込)で予約は2名以上から。提供は11月末まで。期間限定コースで松茸の旨みを存分に堪能したい。

文:秋吉真由美