【カレーおじさん\(^o^)/のNewカレー探訪】

今月は神奈川、東京、大阪のお店をご紹介。名店の移転やリニューアルを多めに4店舗をご紹介します。

1. 鶴見でパキスタン風無水チキンカレー

2. 大久保でダルバート

3. 神保町で港式咖喱

4. 大阪天満宮でカツカレー茶漬け

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1. サリサリカリー

全国のスパイスカレーのお店を巡っていると「パキスタン無水チキンカレー」というような名前のメニューと出会うことがしばしばあるのですが、その源流と言えるのが白楽駅近くにあったサリサリカリーです。お店は2026年8月21日に鶴見に移転し、新たなスタートを切りました。

ユニークな外観

前店舗は良い意味で怪しい雰囲気だったのですが、新店舗は明るくて爽やか。それでいてほんの少しの怪しさを残しているのがとても良いです。

カレーのメニューはスリーコースセットのみ。何も言わずとも提供されます。

スリーコースセット(サラダ・チャイ付)1,600円

先代がパキスタンの家庭料理を元に作った水を使わないチキンカレーと、サラダとチャイのセット。カレーはしっかり煮込んであり、肉、骨、油、スパイスの三位一体ならぬ四位一体。グレイビーはほぼ無いのですが、鶏のうまみがスパイスでしっかり引き出された美しい油だけでもご飯が進みます。漬物のようなテイストのサラダは口の中をさっぱりとさせてくれて、また新たな気持ちでカレーに挑める名パートナー。

食後のチャイも癒やしを感じるおいしさ。

セットで飲めるチャイ

この3品だからこそ得られる満足感。移転してもその味は変わらず。時代を問わない個性的なおいしさだからこそ、スパイスカレーにも影響を与えていったのでしょう。

2. 窯焼き料理Rato Mato

以前は大久保駅近くのビル最上階で新宿を一望できる場所にありましたが、2026年7月29日、すぐ近くの違うビルの地下に移転した「ラトマト」。前店舗と雰囲気こそ変わりましたが、内装がおしゃれなことは変わらず、隠れ家感と異国情緒があって良い雰囲気です。

落ち着いている店内

カナセットBをいただきました。ネパールの定番の定食。つまりダルバートです。選べるカレーはマトンで。皮付きでブリンブリンな食感のマトンが入ったカレーはネパール現地で食べるカシコマスそのもの。

カナセットB 850円

ダルは優しい味わいで、周りを彩る中にグンドゥルック(ネパールの発酵青菜)もあり、この酸味が味を引き締めます。ひとつひとつはシンプルな味わいですが、混ぜ合わせていくごとに味が深くなっていくワンプレート。しみじみとおいしいです。

ポークセクワ 750円

もう一品、ポークセクワも。こちらは豚肉のスパイス焼き。お酒のおつまみにもなりますし、ご飯にも合うのでダルバートの追加おかずとしても良いです。

前店舗が雰囲気も込みで気に入っていたので移転を少々心配してはいたのですが、このクオリティ、この雰囲気なら何の問題もないと安心しました。

3. 茶記

カレー激戦区神保町で2026年7月23日にオープンした茶餐廳(チャーチャンテン)。茶餐廳というのは香港でよく見る飲食店のスタイルで、わかりやすく例えると喫茶店と大衆食堂が合わさったような飲食店のことです。

きれいな色の看板が目を引く

現地の茶餐廳ではカレーをメニューに置いているお店も多いのですが、こちらにも港式カレーや香港名物カレーフィッシュボールもありました。咖喱牛腩はココナッツ系の甘さと辛さが融合したカレーに牛バラ入り。シャバッとしたテクスチャでご飯によく合います。

咖喱牛腩 1,180円

咖喱魚蛋はよくあるカレースープにフィッシュボールが入っているタイプではなく、串に刺してカレーソースがかかったもの。こちらももう一品の追加にぴったりです。香港は中国でありつつイギリスに統治されていた時代があるのはご存じな方も多いかと思いますが、だからこそイギリスの牛肉食の文化と、イギリス経由のインド料理の文化が合わさって独自の食文化を形成しており、これが実に楽しいと感じます。

咖喱魚蛋 650円

こちらのお店も広東語を話す香港人と思しきお客さんが続々と来店していたので、現地人に愛される本格的な味だと言えるでしょう。

4. はらいそParade

インパクトのあるのれん

大阪のスパイスカレー界隈でも人気だった「はらいそスパークル」が「カレーやめます」宣言と共に閉店。スタイルをエキゾチック酒場に変え、場所は大阪天満宮近くに移転、店名も「はらいそParade」に改め、2026年7月31日にリスタートを切りました。

カジュアルな雰囲気の店内

店主の通称ジョル君に「カレーはまったくないの?」と連絡すると「カレーメインをやめただけでカツカレー茶漬けはミニですがあります!」と。どうやらカレー店として看板を出すとお酒を飲むお客さんが減ってしまうので、酒場という看板でメニューにカレーもあるよというスタンスに変更したとのことなので、前店舗のファンも安心です。

エキゾなプルドポークピーマン 780円

せっかくなのでカレー以外にもいろいろといただいたのですが「エキゾなプルドポークピーマン」が絶品。燻製マスタードオイルを使った自家製マヨネーズソースを使用していて、良い意味で味が濃く、お酒が進みます。

ミニカツカレー茶漬け 1,000円

ミニカツカレー茶漬けははらいそスパークルを代表する看板メニューだったわけですが、そのハーフサイズ。サラッとしたテクスチャの、引き算のカレーグレイビーの中に存在感あるとんかつ、そして梅干し。このバランスが絶妙で発明だと言える逸品です。

他にもおいしいものがいっぱい。色々食べて〆にカレー茶漬け。そのスタイルが既に地域に受け入れられている様子で、ひっきりなしにお客さんが訪れる人気店となっています。

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部
撮影:カレーおじさん