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恵比寿と神田に、郷土の味と修業の深みが光るイタリアン2軒
人気イタリアンの姉妹店が誕生
3月17日、恵比寿にピエモンテの郷土料理を掲げるイタリアン「vivido」が登場しました。代々木八幡の人気店「ルーチェ」の姉妹店で、シェフを務めるのは30歳の三輪智一さん。ピエモンテ州の一つ星レストラン「La Ciau del Tornavento」で修業を積んだ注目株です。
土日祝は12時からの通し営業なので、早い時間からお酒と料理を楽しめます。「名物 vividoのピエモンテ前菜盛り合わせ」はまさにワインにうってつけで、一品一品に丁寧な仕事が感じられました。もうひとつの名物「タヤリン」も見逃せない一皿。麺がぴちぴちと口の中で跳ねるような食感が心地よく、芽キャベツのアクセントも見事にはまっています。ポップな内装の中で本格的なピエモンテ料理を堪能できるというギャップもまた、このお店の魅力のひとつでしょう。

vivido
[東京] 恵比寿駅 364m / イタリアン、バル、ワインバー
3.12 19人
¥6,000~¥7,999
¥1,000~¥1,999
–
東京都渋谷区東3-23-2 恵比寿レジデンス参番館 1F
イタリア・マルケ州のストリートフードとは?
4月13日、神田に誕生したイタリアン「トラットリア オルテンシア」のシェフ、齋藤泰良さんはイタリア各地で一つ星・二つ星レストランを含む4年間の修業を経ています。
メニューにはマルケ州のストリートフードで、オリーブの中にサルシッチャを詰めた丸形のフライ「アスコラーナ」、フリウリ名物のジャガイモのチーズ焼き「フリコ」などがあり、ワインに合うようにカスタマイズされています。
ボトルワインも4,000円台からと値ごろなので、気兼ねなく楽しめるでしょう。店内は山小屋を思わせる雰囲気で、厨房越しにハイスツールの2人掛けテーブルが2卓。カウンター感覚でシェフの調理を眺めながら食事もできます。ほかに4人掛けテーブルが3卓あり、オフィスの多いエリア柄、ひとりのランチから社内外のカジュアルな会食まで幅広く重宝されそうな一軒です。

トラットリア オルテンシア
[東京] 神田駅 303m / イタリアン、パスタ、ワインバー
- 6人
¥10,000~¥14,999
¥2,000~¥2,999
水曜日
東京都千代田区神田司町2-2-1 セキネビル 1F
まだまだ続くうどんブーム。品川と神田に個性派の2軒がそろい踏み
うどんはもちろん、煮卵も素晴らしい
2月25日、品川シーサイドに讃岐うどん店「藤丸うどん」が誕生しました。有名うどん店で10年修業し、さらに人気ラーメン店「銀座 八五」でも1年研鑽を積んだ中島崇宏さんが切り盛りします。
開放的でゆったりした店内は入りやすく「地域のうどん食堂を目指す」という狙いがよく伝わります。おすすめの「藤丸うどん」は、噛むとギュッと甘い汁を感じるきつね、いい塩梅に煮込まれた牛肉、そしてラーメン店の味付け煮卵。それぞれがしっかり完成された上に、丼の中で一体化していて、ベースの出汁にさらに旨みを加えています。煮卵がおいしすぎて、後日「銀座 八五」の常連さんに確認したところ、似ているけれど本家はもう少し半熟とのこと。青物横丁の下町情緒と品川シーサイドのビジネス需要、その両方に応える一軒です。

細麺に強いコシ。五島列島のうどん
4月10日、小川町に「幻の五島うどん ばらか 神田スクエア店」が加わりました。「長崎天麩羅 こうてん」と同系列で、5月には吉祥寺への2号店も予定しているとのこと。昨年あたりから東京でうどん店の開業が相次いでいますが、ブームはまだまだ続きそうです。
五島うどんは長崎県・五島列島で作られる細麺ですが、強いコシもあって個人的にも大好きなうどんです。そのなめらかな喉越しを存分に楽しもうと「ぶっかけ五島うどん」と「ジャンボとり天」をオーダーしましたが、麺は期待どおりの秀逸さ。スープは九州らしく甘めなので、卓上の出汁醤油を少し足して。夜は居酒屋メニューに切り替わり、長崎名物のハトシや雲仙ハムなども登場するとのこと。長崎出身者ならずともときめきます。

幻の五島うどんばらか 神田スクエア店
[東京] 小川町駅 386m / うどん、天ぷら、居酒屋
- 15人
¥3,000~¥3,999
¥1,000~¥1,999
-
東京都千代田区神田錦町2-2-1 1F
※価格はすべて税込
教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。『東京最高のレストラン2026』が2025年12月に発売。同年10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。
文、写真:大木淳夫












