名古屋のカレー界がここのところ面白い動きを見せつつあります。それは日本人シェフによるインド料理をベースとしつつ個性あるスパイスおつまみやカレーでお酒を飲めるお店が増えてきているということ。
今回はその中でも僕が注目している2つのお店をご紹介しましょう。
【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#241】名古屋出張編
【名古屋カレーその1】「スパイスアワー」

間借りカレー店としてスタートし各地で人気となっていたのですが、浅間町駅から徒歩5分少々の場所に2025年6月8日、独立店舗をオープンしました。

古民家カフェを思わせるリラックスした雰囲気のお店でカレーをはじめさまざまなスパイス料理をいただけるのは、名古屋の人気カフェ複数でそれぞれ3年勤務した方と「エリックサウス」で2年勤務した方のタッグならではでしょう。

まずはマーガオ焼酎「CHILL GREEN」600円で乾杯。おつまみに「前菜3種」700円。

たけのこマスタードオイル煮、枝豆の花椒マサラ 甘唐辛子のあみえびオイル、ごぼうのクミンきんぴらという組み合わせ。どれもシンプルにひとつのスパイスの個性を味わえる楽しいものでお酒もすすみます。

一人客用にハーフサイズで注文可能なメニューが多いのもうれしいポイント。「スリランカのカツオじゃがいも黒胡椒煮」400円(ハーフ)はスリランカ料理のアンブルティヤル(魚をゴラカなどのスパイスで煮込んだもの)にじゃがいもを合わせ、アンブルティヤルならではの酸っぱ辛さにじゃがいもの優しさが寄り添う良いおつまみです。

〆にはこちらも一人客のみ注文できる「茶碗カレーライス」650円に「花椒オイルのコリアンダーポークカレー」500円を合わせて。

茶碗カレーは同店の定番「シャバいチキンカレー」をご飯にお茶漬け感覚でかけたもの。シンプルなチキンカレーなのですが奥深いうまみを感じ、何かだしを使っているのか聞いてみると「だしやうま味調味料は使用していないです。ただこちらは長年作り続けているのですが、いつの間にか謎の深みが出てきました(笑)」とのこと。洗練されたメニューということでしょう。コリアンダーポークもわかりやすく食べやすいテイストに花椒の程よい刺激が良いです。
近くにあったら確実に通いたくなるお店。一人でも複数でもそれぞれの楽しみ方ができ、名古屋スパイス飲みの新たな名店候補と言えるでしょう。












