ハーブやスパイスの香りを生かし、和の食材や調理法を取り入れるセンスに注目

オープンキッチンで楽しげに調理をする内藤シェフ。オープン準備中はアジア各地へ店で使う器などの買い付けに

内藤シェフが東南アジア料理に引かれる理由のひとつが「多彩なハーブ使い」。バジルやパクチー、ミントにクレソンなどそれぞれのフレッシュな風味を生かしたいと日本全国の生産者から仕入れ、あらゆる料理に使用している。

「鰹のタタキとビーツのソムタム」2,400円。ビーツと鰹のたたきでアレンジ。ソムタム専用のすり鉢で提供直前にすりつぶしたハーブやスパイスの香りを纏わせて

シグネチャーのひとつであるソムタムは、オーダーが入ってから専用すり鉢でパクチーの根っこやスパイスをすりつぶして鮮烈な香りを楽しませる。タイではパパイヤが使われることが多いが、ビーツや鰹のたたきを合わせてオリジナリティを加えている。

「イサキのプラーヌンマナオ」6,200円(3〜4名)。ふっくらとせいろ蒸しにしたイサキと、その下に隠れたアサリのスープ、ココナッツミルク、あおさがマッチする

蒸した白身魚にライムのソースで爽やかな酸味を添えるプラーヌンマナオはココナッツミルクにあおさを混ぜるなど“海の香り”がふんわりと口に広がるようにひと工夫している。

「BBQ Duckとケチャップマニス」6,800円(3~4名)。ジューシーな鴨肉は、インドネシアの調味料、ケチャップマニスをイメージし柑橘のジュースや黒糖、ナンプラーを合わせたソースと一緒にいただく

スペシャリテの鴨は日本の伝統調理法である炭火でじっくりと火を入れて旨みを引き出すなど“Mixed Asian”の意味を体感する料理が勢ぞろい。

カジュアルに楽しめるランチタイム

「カオマンガイ(ランチ)」1,600円。さつま黒鶏の胸肉を柔らかく蒸し、日本米とジャスミン米をブレンドしたご飯とともに。豊後の梅を使ったソースや自家製スイートチリで味変も。この日はきゅうりとキウイの冷製スープをセットに

ランチ時はカオマンガイやフォーなども用意しており、ひとりごはんにもぴったりだ。ハーブやスパイスのニュアンスに合うナチュラルワインや日本酒もそろっており、自分好みのマリアージュを見つけるのも楽しい。

世界中のマーケットに食材の買い出しに出かける“ナイクマ”は「Night Market」のオリジナルキャラクター

自由にアジアの食を謳歌できる“解放区”で、心弾む時間を過ごしたい。

教えてくれた人

小寺慶子

肉を糧に生きる肉食系ライターとして、さまざまなレストラン誌やカルチャー誌などに執筆。強靭な胃袋と持ち前の食いしん坊根性を武器に国内外の食べ歩きに励む。趣味は一人焼肉と肉旅(ミートリップ)、酒場で食べ物回文を考えること。「イカも好き、鱚もかい?」

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込、サービス料別

文:小寺慶子、食べログマガジン編集部
撮影:片桐圭