暑い夏には辛いものが食べたい! テレビなどのメディアで活躍する激辛料理専門家の金成姫さんに、いま流行りの「麻辣湯」のおすすめの店を教えていただきます。

教えてくれる人

激辛料理専門家 金 成姫

調理師免許やフードアナリスト1級等の資格を取得後、さまざまな商品開発に関わり、イベントやメニュー監修などを手掛ける。特に、得意ジャンルのうま辛や激辛料理のお店についてテレビ等のあらゆるメディアでコメントし、活動の場が広がっている。

1. 七宝 麻辣湯(赤坂見附ほか)

渋谷店・赤坂店・飯田橋店以外の店舗は量り売りシステム(基本麻辣湯〈春雨+スープ〉=620円+トッピング 1g =3.1円)。トッピング3品+春雨の「基本メニュー」925円 写真:お店から

日本でいち早く麻辣湯専門店を広め、今では全国に30店舗を超えるほど展開(2025年5月末時点)。30種類以上の薬膳スパイスと、鶏や豚のコラーゲンをたっぷり含んだスープを毎日店舗ごとに丹念に仕込んでいて、選べるトッピングは50種類以上。どんな具材を加えても包容力があるスープで、煮込むとうまみがUP! スープの辛さは0辛から10辛まで選べる。特に唐辛子の辛味成分カプサイシンで代謝促進、薬膳食材の美肌やデトックス効果が期待でき、通いたくなる。

2. 楊國福麻辣湯(池袋ほか)

100g 400円の量り売り。1,000円以上のお会計で麺80gがサービス
100g 400円の量り売り。1,000円以上のお会計で麺80gがサービス   写真:お店から

中国を基盤に世界に、7,000軒以上もあるチェーン店で、東京にも11店舗ある。動物性由来の濃厚なスープをベースに、具材は、70種類以上、辛さは4段階から調整できる。中国から取り寄せた20種類以上の調味料との組み合わせが絶妙に合う。まろやかな牛骨スープやトマトスープも選べて、辛いものが苦手な方にもおすすめ!

3. 好美味 麻辣湯(新大久保ほか)

「マーラータン」820円〜
「マーラータン」820円〜   写真:お店から

東京では、新大久保と上野に店舗があります。麻辣湯は、5種のセット(豚肉入り・牛肉入り・羊肉入り・海鮮・野菜入り)から、麺は6種類(サツマイモの太春雨麺・サツマイモの細春雨麺・とうもろこし麺・刀削麺・ラーメン・米麺)、辛さは0~5から選べる。中国の漢方市場で仕入れた、選び抜いた21種類の漢方薬膳スパイスを使ったスープをベースに、セットで完成された味がしっくりくる。ピーナッツゴマダレ、椎茸しらす干し豆腐、トマトスープといった0辛系も充実。

4. ヤンチャン麻辣湯(高円寺)

1g 4円の量り売り。200g〜
1g 4円の量り売り。200g〜   写真:お店から

今年3月にオープンしたばかりの本格四川麻辣湯店で四川省出身のYouTuberのヤンチャンさんが監修。約50種類の具材から量り売り形式(限定食材は別計算)。スープを「オリジナル麻辣湯」(唐辛子、花椒、生姜、龍眼、トウキ、生姜、ナツメなど15種のスパイスと漢方を配合。油が少なめでさっぱりしたスパイス感で食べやすい)か「四川麻辣湯」(唐辛子、花椒、ニンニク、八角、フェンネルなど20種のスパイスを配合し辛いもの好き向き。コクと香りが強い本場の味)から選択(スープは無料)。最後に辛さを6段階(一番辛い鬼辛は+100円)から選ぶ。

食欲をそそる香辛料の香りで、激辛MAXの鬼辛は麺類をすするとむせそうになる麻辣加減だが、完飲したくなるほどうまみと調和した辛さ。中でも白木耳やイカフライはスープを吸いやすく風味を楽しめ、羊肉やパクチーの組み合わせはさらに個性的な風味となり、おすすめ。また中国や韓国、日本で流行っている春雨ブンモジャ(粉耗子)や板春雨もあり、もちもちした食感にはまる。カーッと熱くなる唐辛子やピリピリ痺れる花椒をはじめ、ニンニク、八角、フェンネルなど20種のスパイスを配合し、立体感あるスープは口中のバランスが完璧で、豊かな食感の食材の調和と共に後を引くうまさに。


5. 担担辛辛 ルミネ池袋店(池袋)

「薬膳麻辣湯」1,188円(具材3種込み)
「薬膳麻辣湯」1,188円(具材3種込み)   写真:お店から

今年1月にルミネ池袋内に薬膳火鍋店としてオープン。新メニューで提供されている麻辣湯が大人気! スープは6種類(薬膳麻辣スープ・薬膳白湯スープ・痺れ青山椒スープ・滋味きのこ・濃厚トマト・担々湯)で麺は6種類(さつまいもベースの中太春雨・さつまいもベースの極太春雨・細中華麺・太ちぢれ麺・速食麺・干豆腐麺+100円)から選べる。選べる具材も多数。好きな組み合わせをオーダーシートに記入し、店員さんに渡す。具材を自分で取りにいかず、座ったままカスタマイズを楽しめる。

「薬膳麻辣スープ」の激辛MAX5辛は、本場四川から直輸入した唐辛子やスパイス等を使用し、奥深い辛さを追求。そこに16種類の薬膳を巧みにブレンドし、辛さの中にも滋味深いうまみを表現。色味も風味も唐辛子が鮮烈な印象。辛さの中にじわじわ滋味深いうまみがある。特に選んでほしい具材は、きのこ類。信州・菅平高原のふもと、善光寺平を見渡す自然豊かな環境にある農場で育てられたきのこを中心に種類が豊富で、うまみの相乗効果となる。じんわり汗をかいた後の爽快感がたまらない。