凱旋帰国の寿司、ラグジュアリーラウンジの寿司、人気寿司店の女将割烹

アメリカ帰りの大将が握る寿司

3月1日、半蔵門に「鮨 和久 sushi waku」がオープンしました。店主のミツ親方こと吉田道和さんは、「築地寿司清」で修業後にシアトルへ。4年半の間に何人もの日本人メジャーリーガーが店に訪れたそうです。その後ニューヨークを経て香港で5年半。お酒に造詣が深い、マネージャーのミチさんもニューヨーク生活が長く、インバウンド対応は完璧。

2種の酢飯は故郷である福島の太田酢店のお酢で、まぐろやウニの酢飯には、黒酢と黒糖を使っていてとても特徴的でした。この日は特にスモークしてから熟成させた玉ねぎ醤油を塗った鰆の握りが素晴らしかったのですが、一品一品に繊細な工夫が施されていますので、ミツ親方からいろいろ聞くと楽しいと思います。このクラスでコース22,000円はリーズナブルですし、5,500円で5種の日本酒ペアリングの満足度は極めて高いので、ぜひお試しください。

写真:お店から

「鮨 和久」の紹介動画はこちら!
https://www.instagram.com/reel/DIDvexnzZhl/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

世界に羽ばたいたあの職人が監修

3月27日、西麻布交差点そばの地下1階にオープンしたのが「THE TOKYO」です。ラグジュアリーでフルーツカクテルが特徴的なバーエリアを中心に、カラオケ完備の個性的なプライベートルームも5室。

何より気になったのは併設された「2nd edition TERUZUSHI Nishiazabu」。そう、あの北九州市戸畑から世界に羽ばたいた「照寿司」渡邉貴義さん監修のお店です。魚は北九州からがメインで、特徴的な濃い赤酢。すべて手渡しで供されます。コースは22,000円と33,000円。渡邉さんの下で修業をし、師の世界観をしっかり受け継いだ若い親方が、独特の照寿司ワールドを展開してくれます。

寿司

豊洲市場関係者を癒す小料理店

3月31日、新富町の駅前にオープンした「お刺身と小皿料理 小富」は、お好みで食べられる人気寿司店「銀座 鮨 み富」の姉妹店ですが、お寿司ではなく小料理店です。み富の女将だった五月女さんが1人で切り盛りをしていて、おばんざいや魚料理を提供。お刺身はもちろん、鯛の出汁おでんや海老の殻で出汁をとったスープのラーメンなども。

4席のカウンターとテーブル席というコンパクトな空間ですが、おいしい肴に日本酒が止まらなくなります。15時からの営業なので、早い時間は豊洲で一仕事を終えた仲卸さんたちで賑わっているようです。

お刺身盛り合わせ

渋谷に新たな“グルメ坂”が誕生! 下町・平井には腕利きシェフが格安イタリアンを

大人のファミレス?

2025年3月10日、渋谷セルリアンタワーの裏側、桜丘町と南平台町の間の坂の上に「Cherry Pick Hills」がオープンしました。渋谷で居酒屋「大人気」、立ち飲み「(アチュー)」をヒットさせた砂田健太さん、康太さんの兄弟による新店舗はポップなカフェダイニング。朝8時からの営業で、モーニングタイムには焼き鮭や明太子、納豆などをワンプレートにした「The Nippon Breakfast」を提供。10時半から夜まではハンバーグ、オムライス、パスタなどのファミレス的メニューをコーヒーやお酒と楽しめて、使い勝手は抜群。さらに現在、地下にフレンチを準備中とのことでした。

ミートポテゲッティ
ミートポテゲッティ   写真:お店から

ちなみに坂の途中には2023年に「テンキ」と「焼き鳥かみむら」が登場しどちらも人気店になりました。さらに坂を下ると、「礼華」出身、後藤吾基秀シェフの中華「蓮華」と元「モレスク」シェフのお店も3月10日にオープンしています。新たなグルメ坂の誕生でしょうか。

信じられない4,500円コース

3月24日、総武線平井駅にはイタリアン「osteria da ARATA(オステリア ダ アラータ)」がオープンしました。

FARO資生堂」料理長、「俺のイタリアン」特任料理長などを務めた橋本改シェフの独立店なのですが、物価が安く、住みやすいといわれる町だけにコースはなんと4,500円から。グラスワインも600円と700円でした。これで骨を抜いてトリュフを詰めた手羽や、ビーツを練りこんだリコッタチーズのラビオリ、ホタルイカと菜の花のタリアテッレなどの手打ちパスタに豚のロースト、デザートまでいただけるのですから驚きです。

カウンター10席のみですが、訪れた日は満席。さらに予約を取りたいと直接訪れる人が何人も。遅い時間ならアラカルトも可能だそうです。

ホタルイカと菜の花のタリアテッレ

ホルモン焼きの名店が藁火焼肉店に! 高級焼き肉ブランドは“町焼き肉”を

味つけと具材の取り合わせが絶妙な藁火焼肉

4月3日、東新宿の地で多くの著名人に愛された鄭壽福さんの名店「ホルモン船 ホールちゃん」が「藁火焼き肉 くん炭」に生まれ変わりました。西麻布「ケジャンオールスターズ」を切り盛りしてきた、女優のような奥様がこちらを預かります。

くん炭のメインは、無農薬の藁で炙ったウデ、サガリ、ハラミと、カッパという前腹の皮と脂身の間にある赤身、さらにモヤシとミナリ(セリ)をジンギスカンのような鍋で焼き、辛みのあるタレでいただく一品。絶妙の薫香と食感に思わず唸ります。特に佐世保から取り寄せている希少部位、黒毛和牛のカッパはぜひ食べてみてください。料理はコースもありますが、アラカルトがメイン。ケランチム、キムチチムといった蒸し料理もメニューにあれば必食です。

ホールちゃんは10月予定で赤坂見附に移転オープンとのことで、こちらも楽しみです。

藁火焼き肉

うしごろグループの町焼肉が新橋に

3月7日、新橋の烏森神社そば、活気あふれるレトロな飲み屋街には焼肉「TRATT. USHIGORO 新橋店」がオープンしました。有名焼き肉ブランド「うしごろ」が出した“町焼き肉”業態で、恵比寿に続いて2店目。

カジュアルな雰囲気は確かに町焼き肉なのですが、厚さが2センチもある「究極の厚切りタン」、大きなサイコロ形のランプ肉が積みあがる「角切り和牛 にんにく醤油」など、見るだけで贅沢な気分になる肉が並びます。実は薬味も魅力的で、特に「ごま塩ねぎ」はそれだけでライス1杯いけてしまいます。「美味しい焼き方」シートも置いてあるので、グループでワイワイと焼き、がっつり食べるのには最高でしょう。

究極の厚切りタンとリブロースステーキ