【食べペディア 】九州の酒屋の一角が発祥『角打ち』

 

昔、酒屋ではお客が持ち込んだ徳利に量り売りをしていたが、家に帰るまで我慢できない客に店主がその場で酒が飲めるよう升に入れ提供した。その量り売りした升の角に口をつけ、そのまま飲んだのが「角打ち」の始まり。そこから、酒屋で買った酒をその場で飲むことができる形態が角打ちの定義となった。角打ちの発祥の地といわれる九州地方で、工場や炭鉱、港湾等で働く人達が、仕事帰りに酒を飲んでいたことが定着したといわれている。

 

角打ちの魅力は、酒屋の一角で知らない者同士が飲むことで、こぢんまりとして、温かく、気取らず、自由に飲むことができる小さなコミュニティである。嗜みとして、わからないことは常連さんから学ぶ。雰囲気を大切にし、そして長居は無用。

 

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