【食べペディア 】小麦選びから製造までを担うパン屋の証『ブーランジェリー』
「ブーランジェリー(Boulangerie)」とは、パン職人が作ったパンと工場生産のパンの差別化を図るために1998年にフランスで誕生した、新たなパン屋の呼称である。「職人自らが小麦を選び、生地をこねて、発酵させ、焼いたパンをその場で販売するお店」だけに、ブーランジェリーという名称の使用を許可するというものだ。この法令により、フランスでは、たとえ店構えがパン屋であっても、冷凍生地を仕入れて焼いているお店はブーランジェリーとは名乗れず、看板を返上した。それにより、少量のイーストを使った長時間熟成ものや天然酵母など、自然発酵のパンに力を入れるお店が増えた。
つまり、ブーランジェリーは、「工場生産のパン屋ではないぞ」という印とも言える。
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