ボリュームに驚愕! 期間限定で楽しめるムール貝とは?
名物はムール貝のワイン蒸し。フランスでも極上とされるモン・サン・ミッシェル湾のムール貝は生きたままフランスから直送される。日本のものと比べると小ぶりだが、身がしまって旨みが強く、クリーミーな味わいが特徴だ。ムール貝のシーズンである7〜12月はずっとメニューに登場するという。ムール貝を主役にしようと思ったきっかけについて荒川さんはこう話す。
「コロナ禍を境に、フランス産のムール貝を食べられるお店が少なくなったと感じています。それでたっぷりのムール貝を気軽に食べられるお店があったらいいなと思って。本場みたいにムール貝をつまんで、お酒を飲んだら楽しいでしょ」と荒川さん。
他にもお酒に合う一品料理を用意!
ムール貝以外におすすめなのが、ひとワザありの「フライドポテト」。北海道産のじゃがいもは雪室で熟成しているので糖度が高い。それを皮つきのまま塩ゆでし、あえて手で割って揚げる。包丁で切らずに手で割ることで、断面のテクスチャーのカリカリやほっこりがランダムになるからおいしいのだ。
がっつり食べたいという時に人気なのはボリュームたっぷりの「国産牛のボリート」。ボリートは水煮の肉料理で、イタリアンの定番。塊の牛肉をほろりと崩れるほど軟らかく煮込み、ハーブが香るサルサヴェルデをかけている。ボリューミーだがシンプルで優しい味付けなので、ぺろりと食べられる。旨みが溶け出たスープには自家製チャバッタを浸して味わいたい。
ワインは軽やかで飲み心地のいいものが中心。フランスやイタリアだけでなくさまざまな国のナチュラルワインをそろえている。ワインリストはないので、荒川さんと相談しながら、好みのワインを選ぶのがおすすめだ。
ふらりと来てほしいから予約は基本的に不可。ただし当日は予約ができるので、行く前に電話をするのがおすすめだ。支払いはキャッシュのみ。軽く食べたい時やサッと立ち寄ってワインを1杯だけ、2次会でつまんで飲みたいなど、普段使いに重宝する。
予約困難なチニャーレの片鱗を気軽に味わえるうれしい店ができた。