ビルの角に隠れたクラシックな木製ドアが目印

神泉にあるイタリアン「チニャーレエノテカ」は予約困難なプラチナシート。その姉妹店で学芸大学にある「チニャーレ ヴィーノ エ パーネ」も、今や予約がなかなかとれなくなってしまった。そこで、もっと気軽に来てもらえる店を作りたいとオープンしたのがここ「ガストロノミア」だ。場所は「チニャーレ ヴィーノ エ パーネ」のはす向かい。ごく小さな店舗だが、最初の「チニャーレ」があった場所だからまさにチニャーレの原点。少しキッチンを広げてリフレッシュし、フレンチベースのワインバーとして生まれ変わった。

カウンターにはハーブなどの食材が並び、おいしそうな香りを放っている

学芸大学の駅から徒歩1分と近いが、ビルの通路に面した入口は奥まっていて隠れ家のようだ。ドアを開けるとわずか5席のカウンターのみ。狭いけれど、天井が高いので窮屈な感じがなく、シックな照明に照らされて壁を埋める絵やペンダントライトがいい雰囲気を醸し出している。

フランスが好き! 店主の店にかける思いとは?

フランスへの一人食べ歩き旅も経験済みの荒川さん。そんな話もぜひ聞いてみたい

店を切り盛りするのは「チニャーレエノテカ」でサービスやキッチンなどを担当してきた荒川瑞紀さんだ。フランスの料理や文化が好きという荒川さんらしく、料理はイタリアンではなくフレンチベースが基本。ワインだけでなく、セレクトが光るジンや焼酎があったり、自家製のレモネードカクテルがあったりと、少数精鋭だがドリンクも個性を感じさせる。