【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#183】「ROYAL HUB(ロイヤル ハブ)」
日本に在留しているインド人の約1割を占めるおよそ3,000人が住んでいることから、日本一のインド人街として知られる東京・西葛西。当然その近隣にもインド人在留者は多く、インド料理のお店も多数存在します。西葛西の隣駅である葛西周辺も同様なのですが、今回ご紹介するのはインドのお隣スリランカ料理のレストラン。2024年7月16日にオープンした「ROYAL HUB」です。
バスを模したデザインの外観が可愛らしいお店。店内に入ればシックな雰囲気の中、日本語が堪能なスリランカ人スタッフの上品な接客が印象的。メニューはスリランカカレーのワンプレートを中心に、フライドライス、デビル(スリランカの中華風炒め料理)などもあります。
まずは「2度蒸留アラックのコーラ割り」759円を。
アラックとは中東などでも飲まれる蒸留酒ですが、スリランカのアラックはココナッツが原料となったものが多く、こちらのコーラ割りに使われた銘柄はエクストラスペシャルで、ココヤシやサトウキビなどをもとに作られたブレンドアラックでした。
そのまま飲むも良し、炭酸で割るも良し。コーラで割ればスパイス料理との相性が良く、飲みやすく爽やかな甘さです。
合わせるおつまみに「フィッシュカトレット」539円を。鯖のカトレットはふんわりしっとりな食感の中身とサクサクの衣の食感の変化が楽しい一品。他のスリランカ料理店でいただくカトレットと比べても、かなり上品な仕上がりだと感じました。
メインには店名を冠した「ロイヤルプレート」1,540円を。カレーが選べるのですが、今回はポークにしました。
柔らかく優しくマイルドなパリップ(スリランカの豆カレー)と、スモーキーかつスパイシーなポークカレー。これぞスリランカというオーセンティックな味わいです。
副菜の茄子のモージュは極小サイズの赤玉ねぎも入っており、油でしっかり火を通した茄子のねっとりした食感と、赤玉ねぎのシャキッとした食感が合わさるのが楽しく、その食感がおいしさを1段階も2段階も上げています。
総じて感じたのは味も接客も上品だということ。それでいてお店は親しみやすい雰囲気。スリランカ料理店は増えそうでなかなか増えないなと感じているのですが、こちらのような隠れた名店が人気が出る前に撤退を余儀なくされるという事象を少なからず見てきました。
スリランカ料理はヘルシーなものも多く、もっと流行ってしかるべきだと考えています。こちらのお店もスリランカ料理好きならわざわざ電車に乗って食べに行っても損の無いレベル。カトレットをアテに軽く飲むも良し、しっかりとカレープレートを味わうも良し。気軽に行けるお店なので気になった方はすぐにでも行ってみてください。
※価格はすべて税込