〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

Les six (東京・広尾)

名古屋コーチンを使った一品 写真:お店から

2024年5月、広尾駅から徒歩1分ほどの場所に、日本とフランスで修業を積んだシェフによる小さなフレンチレストラン「Les six」がオープンしました。シェフの丸山 裕太氏は北海道・富良野へ移転した「ル・ゴロワ」や広尾「レヴェランス」、代田橋「ビストロミルエテ」で修業を積み、自由が丘「ルタン」では料理長として3年間務めました。その後渡仏し、ブルゴーニュのボーヌで 1年研鑽を重ね、帰国後は「食べログ ビストロ 百名店」にも選出された神楽坂の「ラ・ターシュ」で7年間、料理長として腕を振るってきました。広尾は丸山氏が生まれ育った場所で、キャリアをスタートさせた時からいつかこの場所で店を開きたいと考えており、駅から近い今の物件と出会い、独立を決意したとのこと。

広々として居心地の良い空間 写真:お店から

ビルの2階に位置する店舗は、知る人ぞ知る隠れ家のよう。木の温もりを感じる店内は天井が高く、ゲストにゆったりと食事を楽しんでもらうため、カウンターテーブルは大きめに作るなど、贅沢な空間の使い方をしています。客席は一人でも食事をしやすいカウンター席の他、テーブル席があり全16席です。

とうもろこしのムースとコンソメのジュレ、甘エビ 写真:お店から

ランチは金曜と土曜のみの営業で、スープや自家製パン、サラダに食後のドリンクが付いた「ステーキランチ」2,500円の他、追加で自家製アイスクリームなどアラカルトメニューも用意。

仔羊のロースト 写真:お店から

ディナーでは「パテドカンパーニュ」や「サーモンのマリネ」などの「Entree」1,100円~や、「牛カイノミステーキ」や「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」などの「Plat」2,970円~の中から好みものをアラカルトで楽しめます。この時期に是非味わって欲しいのが「とうもろこしのムースとコンソメのジュレ、甘エビ」1,000円で、とうもろこしの甘みとコンソメと甘エビの塩味のマッチングが楽しい、爽やかで夏を感じる一品です。

グレープフルーツのプリン 写真:お店から

また、デザートの「グレープフルーツのプリン」800円は、丸山氏の修業先だった「ル・ゴロワ」のスペシャリテのデザート。「ル・ゴロワ」のシェフとマダムから許可をいただき、今後も作り続けていく同店自慢の逸品です。

経験豊かなシェフによる味わい深い料理の数々を心地よい空間で楽しめるフレンチレストラン。一度訪れた人からは、また食べに行きたいという声が聞かれています。デートや友人との食事、家族での記念日などに訪れてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

parisjunko
黒鯛のポワレ、蛤とオリーブのソース   出典:parisjunkoさん

『アラカルトメニュー。
〜Entrr〜
・パテドカンパーニュ
・鰻と帆立ムースのテリーヌ
・イワシとじゃがいものガレットetc‥

〜Plat〜
・牛リブロースのステーキ
・牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
・仔羊のロースト・ジュ・ダニョーソース
・本日の鮮魚etc‥

〜Dessert〜
・グレープフルーツのプリン
・チーズケーキ ラムレーズンアイス添え
・ヌガーグラッセ
・アイスクリーム選べる2種(バニラ・キャラメル・チョコバナナ・ラムレーズン)etc‥

【前菜】
「パテ・ド・カンパーニュ」
赤身の旨味と脂身の甘味のバランスが良い、重厚感ありながらも、食べやすいパテ。
甘くて熟したアメーラトマト、コルニッション、マスタードを添えて。
そのまま食べても美味しいのですが、パンと一緒に食べても。

【パン】
「自家製パン」
自家製パンは、クラストは薄くてクリスピー、クラムもふわっとしながらもモチモチ感のある食感です。販売してほしいほど、軽くて美味しいです。

【メイン】
「黒鯛のポワレ、蛤とオリーブのソース」
大判の黒鯛は、皮目パリッと身はふっくらと、火入れして、大きな蛤を添えて。蛤のお出汁を加えたオリーブのソースを合わせて。
皮目と身の強弱のコントラストが素晴らしい火入れ。
ソースも、タプナードソースとブールノワゼットのいいとこ取り的な。蛤のお出汁まで入って美味しさ倍増でした。

【デザート】
「ラムレーズンアイスクリーム&チョコバナナアイスクリーム」
バナナが薄っすらと感じられる、口溶け滑らかなチョコのアイス、ラム酒のインパクト強めのアイスクリームと。好きな要素が詰まったアイスです。

ル・ゴロワのスペシャリテ、グレープフルーツのプリンは、必食でした。また伺わなくちゃです。シェフは気さくで穏やかなお人柄。ワンオペにも拘らず、たくさんお話ししてくださいました。
こんなに広尾の駅からすぐにあって、美食にありつけることができるなんて!素晴らしいことです』(parisjunkoさん)

※価格は税込。

文:佐藤明日香