〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

MARUNESE(東京・明大前)

2024年6月22日、東京・明大前に「MARUNESE(マルネーゼ)」がオープンしました。オーナーシェフの丸本一貴さんは13年間、本場イタリアで現地の美食家たちをうならせてきた実力の持ち主です。

T-BRADY
店舗外観のロゴ   出典:T-BRADYさん

丸本さんの公式インスタグラムには、ある一枚の写真がアップされています。丸本さんと共に写真に映っているのは、「分子ガストロノミー」で一世を風靡した伝説の三つ星レストラン「エル・ブジ」の料理長フェラン・アドリア氏、そしてもう一人は丸本さんの師であり、イタリア料理界の巨匠アントニーノ・カンナヴァッチュオーロ氏。丸本さんがイタリア料理界の第一線で学び、活躍してきたことがうかがわれる一枚です。

イタリア修業時代の思い出の写真。(左から)アントニーノ・カンナヴァッチュオーロ氏、フェラン・アドリア氏、丸本シェフ 写真:お店から

丸本さんは都内のレストラン、ホテルでの修業を経て、イタリアに渡りました。ミシュラン三つ星レストラン「Villa Crespi」「L’Auberge de I’Ill」などで研鑽を積み、世界中のVIPが訪れる「Grand Hotel Majestic」では総料理長を務めます。帰国後、新規レストランの立ち上げに携わり、料理長を務めるなどした後、満を持して独立し「MARUNESE」をオープンしました。

店舗内観。器からカトラリーまでシェフのこだわりがいっぱい詰まっている店 写真:お店から

場所は明大前駅から徒歩3分ほど。住宅街の中にあるこぢんまりとしたレストランです。席はカウンター7席。木のカウンター、アンティーク風の椅子や照明などイタリアの納屋をイメージしたという店内は温かみのある、大人が落ち着ける雰囲気があります。

ブッラータチーズのパンナコッタとエンドウ豆のクリーム。通常ドルチェになるパンナコッタを前菜に仕立てた遊び心のある一品 写真:お店から

メニューはランチ、ディナーともに予約制のおまかせコース料理のみ。ランチは土日限定で5,500円、ディナーは8,500円とリーズナブル。イタリアの食材に日本の旬の食材を合わせた前菜を数品と、調理法にこだわったメイン、そして最後にはシェフのスペシャリテのティラミスで締めるなど丸本シェフの感性あふれるコース内容になっています。

イタリア時代からのスペシャリテ「ティラミス マルネーゼ」 写真:お店から

特に訪れたら楽しみたいのが手打ちパスタ。イタリアから持参した木製のパスタ機を使い、カウンター越しにシェフ自らパスタを作る光景は、他のレストランでは見られないもの。打ち立てのパスタは格別なおいしさです。

「おまかせコース」の一品 写真:お店から

丸本シェフは「本場イタリア人に必ずうまい!と言わせる、そして日本人にも必ずうまい!と言わせる」のがこだわりだと語ります。イタリアとは異なる風土や味覚の日本で、イタリアで培ってきた感性を生かした新たな料理を作っていく丸本シェフ。多くのおいしいもの好きをとりこにするレストランになりそうです。

食べログレビュアーのコメント

パスタは手打ち。丸本シェフのライブ感ある作業風景 写真:お店から

『新宿から15分程の明大前駅にこちらのレストランが新規オープンしました。駅からは徒歩5分程で住宅街の中にあります
店主の方がお一人で営まれていて、細部に至る迄拘りを感じます
現在はお任せコース1本で、小さな前菜が数種類から始まり、手打ちパスタ(目の前で伸ばしてくれます!)、メイン料理、ドルチェとお腹は大変満たされました。全ての料理レベルが高く非常に美味しいです!』(T-BRADYさん)

「おまかせコース」より「鮑の青海苔ソース」 写真:お店から

『明大前駅から徒歩3分の好立地ながら閑静な住宅街にあります。カウンター席のみのお洒落な店内でオーナーシェフが腕を振るいます。

予約制でお任せコースのみで、前菜から、アスパラの冷製スープ、鮑の青海苔ソース、手打ちパスタ、メインの肉料理、ドルチェのティラミス、珈琲まで、細部に渡りシェフの心遣いが料理に現れます。

お腹一杯、心も満たされました!』(267d18さん)

※価格はすべて税込。

文:小田中雅子