定食王が今日も行く!Vol.45

新しくなる池袋で変わらない味に会いに行ける「UOK」の豚の角煮定食

池袋ウエストゲートの

隠れすぎた「豚角煮」の名店

 

住みたい街ランキングで池袋が急上昇しているという。人気テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』から18年、久々に訪れたところ中華街ができていたり、ブルックリンのカフェが上陸したり、公園が新設されたりと、だいぶ様変わりしていた。新社会人の頃は池袋が乗り換えの駅だったため、池袋西口で夕飯を食べたり、飲んだりした当時の思い出がよみがえる。西一番街から中央通りへ。駐車場に囲まれた合鍵屋さんが一階にあるビルが今回の目的地、「UOK」だ。

もともと「KOU」という看板のない名店の2号店としてオープン。1号店も駅から遠く、本当にこんな場所に店があるのか?という隠れ家な上、看板もない。2号店である「UOK」も必ず迷ってしまうような隠れた場所にある。

先ほどの合鍵屋の脇道を入っていくと暖簾が現れる。よもやこんな場所に?というようなロケーションも、お店の献立の一つなのかもしれない。中に入れば、カウンター7席しかない狭小スペース。そしてメニューは豚の角煮とモツ煮のみ。知る人ぞ知る豚の角煮の専門店なのだ。

甘い豚の角煮と和風モツ煮豆腐

甘辛の反復横跳びが白飯に合う!

 

この店のメニューは名物「豚の角煮」と「もつの味噌煮込み豆腐」のみ。もともと「角煮飯」という名前がついていた通り、「豚の角煮」の専門店なのだ。それぞれをハーフにしたり1.5倍にしたりとボリュームの組み合わせは様々だ。

今回「ぶたの角煮定食+もつ煮豆腐皿ハーフセットをチョイス。

たまり醤油を使った甘辛い味付けで、とろっとろになるまで3〜4時間煮込んだ長崎風の角煮は、厚さ、歯ごたえ、タレの濃厚さまで、すべてがご飯に合う! 脂身の層がなく、赤身と脂肪分のバランスがとてもよくホロホロだ。ハッカクなどの中国風のスパイスを使った味付けではなく、砂糖、醤油、みりん、酒など日本の家庭料理らしい味付けがやはり定食にぴったりなのだ。

生卵をトッピングして、絡めてすき焼き風にしていただくと、味がまろやかになり、豚の角煮TKGとしても楽しむことができる!

モツの味噌煮込み豆腐は

お味噌汁用なホッとする味わい

 

モツの味噌煮込み豆腐は、シンプルなもつ煮込みに豆腐が入ったもの。味噌の甘さや濃厚さはあまりなく、少し味噌汁のような印象だ。塩っけが効いていて、甘い角煮との甘辛の反復横飛びで、いくらでもご飯が進む。ちなみにご飯はお代わり自由だ。

どんなにスタイリッシュになっても、私は池袋のディープな街の雰囲気が大好きだ。前回紹介した「洋庖丁」の池袋店や、「UOK」のような隠れすぎた名店など、不器用なまでに真っ直ぐで突き詰めた定食が食べられるのも池袋ならではだと思う。たまには初心に返るために、池袋に定食を食べに来よう。そう誓った定食だった。