女性が活躍する社会になったとはいえ、未婚女子への風当たりはまだまだ強い……。

 

「結婚しないの?」「子ども欲しくないの?」

 

これらのデスワードは、二日酔いの朝に両親から、兄弟の結婚式で親戚から、女子会で既婚女子から、会社の飲み会で上司から、などなどいろんな場面で多用されている。

 

しかし「うるさいやい!」とヘソを曲げ続けるわけにもいかない。だって本人も多少、いや、結構気にしているのだから。

 

そこで、自身も100回ほど婚活パーティーに出席した横澤夏子さんに“婚活”のアレコレを教えてもらうことにした。

タイトルの男子禁制は、横澤さんからのどうしても入れて欲しいというたっての希望で。

 

「新潟県で婚活大使をやっているんですけれど、講演で経験をすべて話したら男性陣にドン引きされました。最悪の空気で(笑)。だからこの記事も男子には見てほしくない」

 

らしい。

 

女子は爆笑、共感の嵐だと思うので、「何様やねん!」と突っ込みながら読んで欲しい。

 

※ツッコミ希望も横澤夏子さん=なっちゃんからのリクエスト。

 

 なっちゃんが婚活をスタートした理由

婚活パーティーは100回くらい行きました。

 

でも、本当は婚活なんてしたくないですよね。運命の王子様と突然出会うのが理想的だし、幼なじみと恋に落ちたかったし。

 

出身が新潟のど田舎なので、みんな結婚が早いんですよ。なので、母親になるのも早い。会うたびに妊娠している子もいます。

 

人一倍“地元のOLに負けたくない欲”が強いので、置いていかれるのだけは絶対に嫌。地元に帰るときは洋服を新調したりします。見えっ張りなんで。

「夏子、東京で美味しいお店教えて。」とか聞かれたら、全然行かないのに知ったかぶりしちゃいます。

 

だけど、キャリアを積んでも、身なりを整えても、やっぱり結婚しないと地元の友達とトントンにならないのかもなって。

 

そこで焦り始めて……自分から動かなきゃ出会いはないって気付いたんです。

「出会いがない」は怠慢かもよ

最初の婚活パーティーでがくぜんとしたのが、パンフレットに「白馬に乗った王子様は現れません。」って書いてあったこと。

 

「いや、王子様を探しに来たんですけど。」みたいな。“理想を高く持つな”ってことなんでしょうね。

 

「わかりました。」って仕方なく納得して、パンフレットを閉じる。そして、目の前のロバたちを見る(笑)。

 

自虐的に聞こえるかもしれないんですけど、こういうのも意外と楽しいですよ。

女同士の発表会(略して女子会)でのネタにもなるし、「最近男となんもないよ。」って言うよりは「くだらない男と飲んできたよ。」って話す方がお互い愉快!

 

だからこそ“出会いがない”なんてことはない。ちょっときつい言い方になりますけど、そんなのさぼっているだけ。

 

婚活パーティーだけじゃなく、ひとりで飲むだけでも出会いにつながるし、案外どこにでも落ちているものです。

 

枝の先のつぼみまで、骨の髄まで

婚活パーティーではいろんな人と連絡先を交換するので、名前の後ろにその人の特徴を書くのが必須。

 

“恵比寿・街コン・タートルネック”とか。マジでやばいですよね(笑)? ヤダ、引かないで。

 

他にも“新宿ワイン”っていう人がいて、誰だろうと考えていたら「新宿でワイン飲もうよ。」というメッセージが来て、こいつか!と。

 

その時期、ライブのチケットが全然売れてなくて、恋愛対象じゃない人にはチケットを買ってもらおうと思って、チケットの“T”って入れていました。

 

横澤夏子だと気付かれると恋愛対象じゃなくなるので、その方にもやっぱりチケット差し出していました。

これ吉本に怒られたんですけど(笑)。変なビジネスやらないでくれって。

 

ただ、恋愛対象じゃなくても連絡は取り合ってください。そうしていれば、その人の友達とも飲めるので、どんどんつながっていくんです。

 

枝の先のつぼみまで意識することが大事。

男子禁制のワケ

「結婚するなら」って考えた時に、約150個くらい理想ポイントが出てきたんですけど、その中でも絶対に譲れないのが身長。なので、顔がタイプでも背が低いと諦めます。

 

背が高い人限定の婚活パーティーもあるんですけど、そうなると大体自衛官の方ばかり。遠距離恋愛は苦手なので私には向いていなかったんです……。

 

他のポイントは、関東近辺の次男(笑)。墓守しなくていいから、イメージ的に一番楽そうかなと。

あとは学生の時に応援副団長やってた人もいい! 団長は目立ち過ぎだし、イケイケな感じでテキーラが好きそうじゃないですか?

 

副団長をやるようなクラスの№2はちょっと真面目で遊び心もある、そんな感じで№1を唯一いじれるポジションなのが素敵ですよね。

 

団長が「こいつ一番面白いから。」って太鼓判押すような。そういう人って、どこのクラスに行っても丸く収められそう。

 

合唱コンクールで1回だけ指揮者やったことがある人も好きです。3年間はちょっと引いちゃう。じゃんけんで負けちゃってしょうがなく……(照)くらいのあんばいがベストです。

 

こんなの並べてたら150個なんてあっという間(照)。

強烈な高速6回うなずき男

 

夏子的にNGなのが、サラダとかよそってくれるときに「よいしょ」って言う人。「なんのために?」とか思っちゃう。

 

ズボンにいっぱいポッケが付いている人も「ねじ入ってるのかな?」って(笑)。

 

こんな感じの個性豊かな方にたくさんお会いしたんですけど、中でも強烈だったのが高速で6回うなずく男性。

 

最初、「何!?」ってビックリしちゃいました。で、毎回数えてたら絶対6回だったんです。

 

トイレで友達に会った時、その人の真似をしていたらうなずき過ぎて頭が痛くなっちゃって。「あの人と話したせいで!」と勝手に腹を立てていました(笑)。

フリータイムになった時、たまたま目が合っちゃったんです。そしたら、ゆっくりうなずきながらこっちに向かってきて6回目のうなずきで前の席に座ったんです! いま思い出しても鳥肌が……。すみません、ただの悪口になっちゃいました。

3秒マジックを乱用して!

3秒マジックって知っていますか?

 

3秒間だけ目を合わせた後、自分から目をそらすとその人に恋心が生まれるんですって。「え!? え!? なんで!?」って気になっちゃうんでしょうね。

 

聞いた直後くらいかな? 街中でめっちゃ実践していた時期があるんですよ。

「いまの人タイプだわ。本当に興味を持ってくれたのかな。」と思って、振り向いたら、こっちに走ってきたんです。

 

「おぉ」って感激したのも束の間。

 

 

「横澤さんですよね?」って……。

ただの気付いてほしい人みたいになっちゃいました(笑)。恥ずかしい。

その男、人生の分岐点になる?

まず、運命的な出会いなんてこの世にないと腹を決めるべし。

 

その代わりじゃないですけど、「婚活している私」というドラマの主人公として生きてしまえばいいんです。そうすればなんでもドラマチック。

 

もしパートナーに振られても、

――夏子ここで振られる

 

っていうナレーションを脳内で入れたり。

 

「第2話始まるよね~。」みたいな。そうしていれば気が楽(笑)。

 

わたし朝ドラが大好きなんですけど、木曜日って大体泣かせに入るんですよ。だから悲しいことがあっても「今日は木曜日だっただけ。」と飲み込んでいます。

ちなみに火曜日はハッピーな結末が多めです。

 

相手との関係に疲れた時は、自伝を作った際に「この男、分岐点になるかな?」って考えています。

 

そうすると大体「こんな男まじでスライドショーでパッパッだわ。」って(笑)。

「はい、インサートで終わります。」みたいな。

 

あと、サントラを聞きながら街を歩くのが大好き! やる気満々みたいな曲のときはルンルン。

 

反対に、悲しい曲のときは歩いているカップルの彼氏の方を見て、切ない表情したり。大体元カレの設定です(笑)。

 

▽撮影の舞台は「Cave Cinderella」

ギョーザとシャンパンという面白いマリアージュが楽しめる西麻布の「Cave Cinderella」。

 

シャンパンバーだからといって侮るなかれ。シャンパンとギョーザの相性を考慮し、研究に研究を重ねた逸品。そのため、あんにはしょうゆを使っておらず、肉汁は最小限だ。

 

しょうゆではなく、レモンと塩で食べるところにもこだわりが感じられる。

ひと口目は何も付けずに食すのがお薦めだそう。なっちゃんも思わずこの表情。

ギョーザの断面を見れば、肉と野菜のバランスが程よいことがよくわかる。

 

焼きギョーザ1,000円とギョーザにしては少し高く感じるかもしれないが、食べてみれば値段相応と納得できるはず。ご賞味あれ。