【カレーおじさん＼(^o^)／の今月のカレー】中華カレーの盛り上がり&オンリーワンの味の美味しさを再認識した4月を振り返る

連載「今週のカレー」でお馴染み、カレーおじさん＼(^o^)／のカレーな1ヶ月を振り返りつつ、来月のカレーに備えようというこの企画。南は福岡〜東は埼玉まで、4月に出会ったのはどんなカレー？

【カレーおじさん＼(^o^)／の今月のカレー】中華カレーの盛り上がり&オンリーワンの味の美味しさを再認識した4月を振り返る

今月はご紹介したお店の他にも中華カレーを食べる機会が多く、じわじわと盛り上がりを見せてきているのを感じます。また、そのお店でしか食べられないオンリーワンの逸品は、時代を問わずいつ食べても美味しいものだと再確認。新年度ということで新しいスタートを切るお店もあったり、1周年を迎えたり。もっとカレーが盛り上がっていくと良いなと思います。

【第1週のカレー】福岡で出会った絶品マーボーカレーのあるお店「アフターグロウ」

ここ数年でカレーの進化も目覚ましく、様々な個性的なカレーを出すお店が増えてきました。中でも今年注目なのは、中華系カレー。花椒という中華のスパイスを使うカレーが昨年あたりから急激に増えてきており、特に麻婆豆腐とカレーを合わせたマーボーカレーは、麻婆豆腐自体がカレーの範疇に入るという説もあるくらいに相性も良く、全国的に出すお店が増えてきています。僕も様々な地域でマーボーカレーを食べ歩いてきたのですが、その中でトップクラスに美味しいものに福岡は六本松で出会いました。

「マーボーカレー」800円

花椒をバッチリきかせてあり、クローブの香りもしっかり。付け合わせの玉ねぎは甘い味付けになっていて、これが混ざると多角的で異次元な美味しさが広がるんです！　他のカレーも気になるものだらけ。福岡に行く度に行きたいお店です。

【第2週のカレー】ここにしかない味がある！スリランカカレーの名店「紅茶屋さん」

カレーにも色々ありますが、スリランカカレーというと西高東低。大阪や福岡のように文化といえるまでに発展していないのが現状。しかし、だからこそ面白いお店が局地的にあったりもします。埼玉県は大宮。駅からバスで15分程、そこから歩いてさらに5分程、大宮西高校の向かいにある「紅茶屋さん」というお店も面白い業態です。予約限定のスリランカカレーランチは、全国探してもどこにも無い凄まじく個性的なスタイルなんです。何が凄まじいかというと、まずその量。ある日のメニューは2人での予約だったにもかかわらず、ご飯を含めると全16品という圧巻の品数！　それが1人1,300円というのだからどう考えても採算が合いません。

「スリランカカレーランチ」

こちらの店主である加地さんは、スリランカ料理研究家として知る人ぞ知るお方。スリランカの民族であるシンハラ人の家庭料理を色々と出してくれます。日本全国探してもここにしかない美味しさと、愛情溢れるスリランカカレーランチ。わざわざ行く価値のある名店です！

【第3週のカレー】めでたく1周年を迎えた銀座にある間借りカレー「グリーンカレーめぇ」

銀座にある間借りカレー「グリーンカレーめぇ」。ちょうど1周年を迎えたお店です。普段のメニューはグリーンカレーのみで、副菜が週替わりというスタイルなのですが、1周年記念週間はグリーンカレーのみならず他のカレーとのあいがけも楽しめるスペシャルメニューということで、仕事をやりくりして2回行ってきました。

「あいがけ（グリーン、鯖と筍）」

こちらは「鯖カレー」とのあいがけ。この鯖カレーは店主のめぇさんが営む中目黒のカフェバー「リロンデル」でも時折出てくるメニューで、南インド風の絶品カレーなんです。

「あいがけ（グリーン、仔羊欧風）＋オムレツ」

次のメニューは「仔羊欧風カレー」。グリーンカレーとあいがけにする為に工夫された、さっぱり系欧風カレーでこれまた絶品！　既に記念週間は終了してしまったので、現在のメニューは通常に戻りグリーンカレーのみですが、このグリーンカレーもオリジナルスタイルで日に日においしさが進化しています。グリーンカレー好きなら一度は食べておきたい逸品ですね。

【第4週のカレー】名店出身シェフがひっそり営む路地裏カレー「里」

高田馬場駅すぐ近く。路地裏にある年季の入った外観。カウンターのみの小さな居酒屋「里」。まさかここにカレーがあるとは、しかもそれがマニアも唸る逸品だとは思いもよらないことでしょう。お店の雰囲気からして家庭的なカレールーかなと思っていたら、それとは違うスタイルで実に美味しい。驚いてマスターに「このカレーめちゃめちゃ美味しいですね！」と話しかけてみると、「ありがとね！　ま、昔カレー屋で働いてたから」と。どこのお店か聞いてみるとなんと東銀座にある老舗の名店「ナイルレストラン」！　その日からすっかり常連になりました。