〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

生蕎麦 い志井(東京・神楽坂)

大人の街、神楽坂に隠れ家のようなそば店「生蕎麦 い志井」が2023年12月26日、オープンしました。大人のたしなみ、そば前が楽しめる店です。

蓼喰人
店舗外観。石畳のアプローチが神楽坂らしい風情を醸しています   出典:蓼喰人さん

店があるのはメインストリート、神楽坂通りから1本路地を入った落ち着いたエリア。周辺には一軒家のフレンチレストランなどがあり、大通りの喧騒から離れ、閑静な雰囲気が漂う場所です。石畳と植栽の先には無地ののれんと店名が書かれた表札があるのみ。隠れ家へ誘われるようで胸が高まります。

店内はL字形のカウンターが置かれ、席数は11席とこぢんまり。余分な装飾がないシンプルな空間は清々しく、ゆったりとした時間が過ごせそうです。

オーナーはそば店と和食とで約20年のキャリアを持つ実力派の料理人。こだわりのそばだけでなく、センスの良い一品料理もそろい、つまみで酒を楽しみ、〆にそばを食べるというそば前を昼から楽しむことができます。

蓼喰人
「手打ち蕎麦」1,050円   出典:蓼喰人さん

そばは国産の無農薬栽培のものを使用。実からそば殻(外皮)を取りのぞいた丸抜きと呼ばれるむき実を仕入れ、店内の石臼でひいて粉にしています。繊細なそばは熱に弱く、石臼を使うことで、そばの風味を損なうことなく粉にすることができます。

店名にある「生蕎麦」とはつなぎの小麦を使わずにそば粉だけでつくった十割そばのこと。丁寧に手打ちされたそばは香り高く、歯切れの良さが魅力です。

すっちゃら
そばそのものを楽しむための塩も用意されています   出典:すっちゃらさん

そばを楽しむなら、まず頼みたいのは「手打ち蕎麦」(1,050円)。打ち立て、ゆでたてのそばがざるに盛られ、ネギとワサビの薬味、つけつゆが添えられたシンプルなメニュー。江戸前のだしが利いた濃口のたれにそばをちょんとつけて手繰れば、そばのふくよかな香りが広がります。

すっちゃら
「季節の盛り合わせ」コース(4,500円)の「季節の盛り合わせ5種」   出典:すっちゃらさん

アラカルトで頼める天ぷらや一品料理には旬のおいしい素材がそろいます。豆皿に旬の素材の料理が盛られた「季節の盛り合わせ5種」とそば、甘味からなるコースも用意されているので、ゆっくりコースを楽しんでもいいですね。

 蓼喰人
日本酒(半合)850円~   出典: 蓼喰人さん

ドリンクは日本酒中心の品ぞろえ。日本酒は熱燗と冷のそれぞれに合う酒がラインアップされています。

品の良い、落ち着いた空間は一人飲みにもぴったり。大切な人と静かに酒を酌み交わしながら、季節を感じる料理を楽しんでもいいですね。
粋な時間が過ごしに出かけてみてはいかがでしょうか。

食べログレビュアーのコメント

蓼喰人
「手打ち蕎麦」1,050円   出典:蓼喰人さん

『中太で切り斑なく揃った微粉の十割で、産地は群馬とのこと。
シャキッとした歯触りで、数本手繰ってみると香りが心地よい。
最初の内は私が時々するように先に蕎麦を啜り込み、その後で少量のつゆを口に含む手法で食べ進める。
蕎麦湯は多少の手は加わっているが、嫌みな粘度や白濁が少ないためスッキリと伸びてつゆの旨さが素直に楽しめた』(蓼喰人さん)

すっちゃら
「季節の盛り合わせ5種」より「鴨とタラの芽の漬物」   出典:すっちゃらさん

『季節の盛り合わせコース(4500円)をお願いしました。

・行者ニンニク 醤油漬
・うるい酢味噌
・こごみ胡麻和え
・わらびのお浸し
・鴨とタラの芽の漬物

伺ったのは2月ですが、春を感じる見事な5皿。
あ~、ランチじゃなければ日本酒飲みたいですよね。。。

・手打ち蕎麦
お蕎麦がまた美しい。
擦りたての山葵を添えてくれたので、まずは塩と少量のワサビで。
あ~、日本酒飲みたい。。。
少し濃いめのつゆに、ちょっとつけてもまた美味しい。
お蕎麦ののど越しがとても良かったです。
蕎麦湯はトロトロ系。熱々をいただきました』(すっちゃらさん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小田中雅子