例えば2人なら、定食は必ず頼んで、後は一品料理を何品か

「コサリ ユッケジャンの定食」1500円。スープ、ご飯におかず3品

チェジュ島の伝統料理「コサリ ユッケジャンの定食」。豚骨ベースのスープに、豚肉の裂いたものとぜんまいを加えて煮込み、ネギと胡麻、唐辛子をトッピング。おかずは、のりの佃煮、大根の蒸しナムル、ネギキムチの3種。中粗挽きの唐辛子に醤油、ニンニク、ショウガを加えたコクのあるタレが添えられます。スープに混ぜたり、ご飯におかずをのせてタレをかけたりと、自分好みの味に。ちなみに、ご飯の下には豆もやし。とにかく健康的な定食なのです。

スープには、そば粉を溶いたものが入っているから、トロリとして温か。身体の隅々まで行き渡るようなおいしさです。

一品料理には、マッコリや韓国焼酎、ナチュラルワインを合わせて楽しみたい

「蒸し豚と塩漬け白菜」800円

韓国の家庭料理には欠かせない、キムチや味噌など発酵食品が豊富なのも、本格派のこの店ならでは。蒸し豚には、白菜を塩漬けにして発酵させたものが添えられます。酸味も甘みもある白菜で、薄切りの豚肉を巻いて食べると、えもいわれぬおいしさ。添えられたニンニクの芽の醤油漬けも一緒に巻いて、香味と辛みをプラスしましょう。

「クァメギ」1200円は、2024年春からの新メニュー

「クァメギ」とは、サンマやニシンといった青魚を独特な方法で干したもの。ネギや白菜、セリと一緒に海苔やワカメで包んで頬張る酒のアテ。生の唐辛子やニンニクを一緒に巻くと、更にパンチのある一品に!

店長の森田さん。見た目はワイルド?ですが、温和で楽しい方

「この料理には、どんなお酒が合うの?」と迷ったら、ソムリエの資格も持つ店長の森田真介さんに相談を。マッコリのほか、韓国焼酎、自然派ワイン、ハイボール、チューハイなどお酒も充実しています。

韓国×日本の素朴なインテリアが癒やしの要?

韓国を体現したインテリアなのに、ほっと心が和むのは、昔ながらの建具や壁なども残しているから。一人ごはんも、数人での宴会にも。野菜中心の料理で身体を軽くしたいときにも訪ねられるからありがたい。たっぷり食べて飲んでも、胃はすっきり軽やか。韓国家庭料理の滋味と底力を実感できるお店です。

※価格は税込です。

撮影:大道雪代
文:中井シノブ