【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#151】〜名古屋特別編〜
日本三大都市のひとつ名古屋。他のふたつである東京と大阪に比べるとカレーの名店の数が少なく、人口的には名古屋より少ない札幌や福岡と比べても思い浮かぶお店の数が減ると感じていたのですが、近年名古屋でもレベルの高いお店が少しずつ増えてきています。今回はその名古屋で注目の新店舗を2店ご紹介しましょう。
「HOTEL AUTHENTIC」
こちらは名古屋のセレブエリアとも呼ばれる場所に、2023年8月に開店したインド料理店。HOTELという言葉は南インドにおいては宿泊施設の他に飲食店という意味でも使われているのですが、こちらのHOTELもその意味。そしてオーセンティックとは本物、正統派という意味。この店名でこちらのお店のスタンスがうかがえます。
店内もインド現地の雰囲気にかなり近く、手洗い場が用意されているのも手食をすることが多いインド料理店ならでは。シェフは日本、そしてインド現地でさまざまなインド料理を食べ歩き、スパイス料理やインド料理に携わっていた方だけあり、本物のインド料理を理解しています。
メニューは日替わりで、SNSを参照。昼は売切次第終了、夜は予約制となります。今回は夜に予約して行きました。
食べたいメニューも予約の際に伝えるのですが、この日のカレーである「プロウンカレー」1,300円、「マトンキーマ」1,300円、「トマトパップー」700円、「ブリンジャルヴェプドゥ」800円をすべてひとつずつ予約。主食はお店で追加注文。2人で行ったので「ソナマスリライス」400円と「レモンライス」550円をひとつずつお願いしました。
この日はアーンドラプラデシュ地方の料理というテーマだったのですが、まさにアーンドラらしいスパイス感の料理の数々。プロウンカリーは小海老を使用することによって海老のうまみがしっかりとスパイスで引き立てられた仕上がり。マトンキーマはにんにくとチリのパンチが心地よく、マトンの味を存分に堪能できるもの。どちらも最高のおいしさであり、まさにインド現地の味。日本人でこれを作れるのは相当勉強したのだろうということが伝わってきました。
トマトパップー(アーンドラ地方のトマト豆カレー)やブリンジャルヴェプドゥ(茄子のマサラ炒め)も単体でおいしく、メインのカレーと合わせても機能する名脇役ともなり、ご飯もシンプルなソナマスリと酸味が爽やかなレモンライスでそれぞれカレーの味の感じ方にも変化が出て、すべて頼んで正解でした。
インドを旅したような気分になれる味と雰囲気。これはまた是非行きたいお店です。名古屋のみならず、全国のインド料理の中でも上位に食い込むレベルの高さ。わざわざ名古屋に行く意味ができました。