〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
Add(東京・初台)
2023年11月8日、京王新線初台駅からほど近い場所にフレンチレストラン「Add(アド)」がオープンしました。
オーナーシェフを務める金子 武尊さんは、都内のフレンチレストランやイタリア料理店などで料理人としてのキャリアをスタート。その後、渡仏し南仏の老舗「Chez Davia」や名店「Le Belvédère」で地産地消のフュージョンフレンチの概念や大胆な香草使いなどを学びます。帰国後は和食など異なるジャンルでも見聞を広めつつ、薪火グリル料理「L’IGNIS(リグニス)」の料理長として活躍します。
学びの歩みを止めない金子さんは、新たな境地を求めて麻布十番にあるフレンチレストラン「ACiD brianza(アシッド ブリアンツァ)」に入店。同店では北欧で修業してきたシェフの下で、フレンチをベースにモダン・ノルディックの要素を取り入れた、発酵技術を使った料理を学びます。そして、これらの豊富な経験を活かし、自分自身の料理を発信したいと「Add」をオープンしました。
「Add」があるのは、新国立劇場にほど近い「不動通り商店街」沿いです。コンクリート打ち放しを活かしたシンプルでモダンな外観で、店内に入ると中央には木の温もりが感じられる大きなカウンターが置かれています。キッチンとフルフラットでつながるカウンターはライブ感いっぱいの特等席です。
入口近くには4人掛けのテーブル席があり、家族や友人といったグループでの会食にぴったり。お一人様から友人同士までさまざまなシチュエーションに使えるレストランになりそうです。
メニューには旬の食材を活かした料理が並ぶアラカルトと、5品(5,500円)の「ランチコース」と7品(8,800円)の「ディナーコース」があります。その日の気分に合わせて、コースで食事を楽しみ、ワインバーのように食べたい料理とお気に入りのワインを合わせるなど気軽なスタイルで楽しめるのがいいですね。
シェフのおすすめは「リングイネ ピストゥ」。ピストゥとはバジル、ニンニク、オリーブオイルからなる南仏プロヴァンスの代表的なソース。シェフが南仏での修業先で習ったレシピで作る本場の味わいです。
その他、旬の素材を使った月替わりのタルティーヌもおすすめ。レバームースにカリンを合わせたもの、生シラスに塩レモン、クコの実を合わせたものなどシェフのセンスが光ります。
もちろん、料理に合わせたワインやビールなどのドリンクも充実。カジュアルでありながら、実力派シェフの作る料理はどれもクオリティの高いものばかり。近所にあると通いたくなること間違いなし。そんな「Add」に出かけてみてはいかがでしょうか。