食通が見いだした、今月の新店

新しいお店がどんどん出店し、ますますの盛り上がりを見せる飲食業界。「気になる店が多すぎてどこの店に行ったらいいかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。

今回は、フードパブリシストの高橋綾子さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

高橋 綾子
フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレスとして従事した中で肥えた“食”へのこだわりは、その後の素晴らしい人々との出会いと相まっていつしか人生そのものに。その間に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。

今月のベストワン

Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください

A. 「and so on」です

写真:高橋綾子

ある通販サイトで存在を知った「ハコジュレ」。ジュレとフルーツで彩る芸術的な美しさに一目惚れ! ずっと気になっていたところにリアル店舗が荏原町にオープンしたと聞き、いてもたってもいられずオープン2日後に訪れました。ショーケースに並んだデザートたちは宝石のようにキラキラして、ワクワクが止まりません! 思わず「端から端まで全部ください」って言いそうでした。素晴らしいのは見た目だけにあらず。ジュレに使う砂糖は未精製の甜菜糖や素焚糖、凝固剤は海藻の成分を抽出したもので、シロップは100%甘蔗糖でノンコレステロールのフランスの「1883 MAISON ROUTIN」を使っているなど、食材は天然のものや体に良いものを厳選しています。スイーツなのに甘すぎず、大人向けの味わいで美しくておいしくてギルトフリーなんてうれしすぎます。

Q. 「and so on」でおすすめしたいメニューを教えてください

A. ジュレパフェ「葡萄」(850円)とハコジュレ「晩秋」(4,536円)です

「ジュレパフェ」写真:お店から

リアル店舗がオープンして登場した「ジュレパフェ」です。今の季節にぴったりの「葡萄」は、カシスムースにシャインマスカットと巨峰のスライスをジュレの中に忍ばせ、水紋のような白ワインのジュレとエディブルフラワーをのせた可憐さが魅力的。果物とジュレのふんわりとした甘さの後からカシスの甘酸っぱい味わいが追いかけてくる。大人だからわかるおいしさにハマります。

「ハコジュレ」写真:お店から

もうひとつ、ネットで購入し配送できる「ハコジュレ」は贈り物レパートリーにぜひ加えたい逸品です。開けた時の圧倒的な美しさは感動的。期間限定の「晩秋」は、大きさの異なるヘーゼルナッツ、カシス、赤ワインのジュレと、渋皮のついた大粒の栗との味と食感のバランスが絶妙です。どこをどう食べるかで楽しさが違うので、試しているうちに完食してしまったほど。水のようにトゥルトゥルなジュレ、たまりません!

※価格は税込。

※アンケート内容をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

文:高橋綾子、食べログマガジン編集部