〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

Tokyo Confidential(東京・麻布十番)

2023年版「バー業界でもっとも影響力がある人物100人」の9位に選出されたホリー・グラハム氏による初のコンセプトバー「Tokyo Confidential(トーキョーコンフィデンシャル)」が、2023年10月11日に麻布十番にオープンした。

コンセプトはハウスパーティーのような賑やかさと楽しさ、温かなもてなしが混ざり合う “home for everyone(=みんなの家)”。東京タワーの素晴らしい眺望とともに、上質な料理とドリンクを楽しめる。

店内インテリアは数寄屋建築を学び、世界で活躍する佐野文彦氏が担当。店内はジャパニーズモダンなインテリアとともに、華やかなアートや遊び心のある装飾で彩られ、バーの中心には樹齢300年の松材を再利用して作られた美しい木製のバーカウンターを設置。誰もが羽を伸ばしてくつろげる空間となっている。

ドリンクは、どぶろく、泡盛、エルダーフラワー、トマト、スパークリングワインを使った爽やかな「ゴー・ライトリー」といった日本の蒸留酒をフィーチャーした斬新なオリジナルカクテルをはじめ、低アルコール、ノンアルコールまで豊富にラインアップ。

また、厳選された高級スピリッツの中から1本、顧客用ロッカーでボトルキープできる“Lock Up”など、ゲストフレンドリーなサービスも提供している。

フードは、ミシュランの二つ星を獲得したレストラン「SÉZANNE(セザン)」のダニエル・カルバートシェフが監修。自家製のシーズニングとクリスタルキャビアを贅沢に使用し、トッピングしたディル・スパイス・クリームチーズの缶詰に焼きたてのベーグルを添えた「エブリシング・ベーグル」など、ハイエンドなバーメニューを味わえる。

中央がファウンダーのホリー・グラハム氏。右隣はヘッドバーテンダーの村田和香菜氏

質の高いホスピタリティと“何でもあり”のメンタリティーを同時に提供する画期的なコンセプトで、伝統的な日本のカクテルバーとは一線を画す空間となっている「トーキョーコンフィデンシャル」。

一人で訪れても、友人同士でも、お酒が飲めない人でも、人種、国籍、性別問わずさまざまな人たちとコミュニケーションができる。そんな新しいバーの楽しみ方を体験しに、ぜひ訪れてみてほしい。

文:當間優子 写真:お店から