辛さを極めた者のみ与えられる「天国へのパスポート」とは?
実は、辛さ・痺れレベル5よりも上のステージがある。辛さ・痺れレベル5を完食できた人は「ジョロキアX」、さらにそれも完食できたら「アフターDEATH」という辛さレベルへの招待券がもらえる。次回来店時にこのパスポートを提示すれば新たなる辛さへ挑戦することができるのだ。
レベル5以上で使われている特製激辛ソースの量の違いで辛さのランク付けがされているという。辛さレベル5の約20倍が「ジョロキアX」、約30倍が「アフターDEATH」。桁違いの辛さだ!
激辛MAXの「アフターDEATH」は、視覚でも楽しめるよう石鍋でぐつぐつした状態で提供している。さらに粉末の唐辛子を器にもかけ、いかにも辛そうなビジュアルだ。 商品開発した戸田さんは、試食のたびにお腹を壊しながら、 およそ4カ月もの苦行(いや辛行?)を経て作り上げた。おいしさだけではなく辛さにおいても自信作だとか。辛さレベル5までと違って容器が熱々で、過剰に辛み成分カプサイシンが活発化して辛く感じる。ファーストアタックから唐辛子のヒリヒリする辛みと山椒のピリピリとした痺れが強烈だ。
辛さレベル5以上で使われている特製激辛ソースには、ハバネロ、ブートジョロキアといったギネス世界記録で激辛唐辛子に認定されたことがあるハイグレードの辛みをブレンドしている。それだけだと、単に辛さが尖りがちだが、トマトなども加え、フルーティーな甘みで味を調えている。辛さレベル5は辣油の辛さも感じるが「アフターDEATH」ともなると、特製激辛ソースが鮮烈な印象だ。
前もって牛乳を飲んでから挑まないと後悔するくらい過激な辛さ。でも、ギリギリのところでうまみも感じられるはずだ。脳内ホルモンのアドレナリンが出て、食べる意欲が増す。最終的に食べ終えた時の達成感で満たされる。
金さん
初めて「アフターDEATH」を食べた時は、まるでまだ体験したことがないジェットコースターに乗る前のように緊張しました。そして食べてみたら、口から火を吹きそうな辛さが来て驚きました。伸びにくい麺だから、熱が落ち着いた頃に食べたら、たんまりとうまみの要素となった挽肉まで味わえ、余すところなく食べ切ることができました。
店名の「鬼に金棒」とは、ただでさえ強いものがさらにパワーアップすることを意味する。ここに通い詰めたら、辛さへの耐性が鍛えられそうだ。