ボリュームたっぷりにして気づけば消えている“よだれ麺”
登場する刀削麺は、想像以上に具沢山で麺がほぼ見えないほどだ。よだれ鶏の他、きゅうりや紅心大根、コリアンダーなど野菜もたっぷり。すべてをよく混ぜて食べるのが店のおすすめだが、まずはよだれ鶏から食べてしまう人が多いのも致し方ない。ピリ辛のタレがしっとりとした肉の旨味と相性抜群で、これだけでも満足度が高い。
合わせるお酒のおすすめは15年甕(かめ)で熟成させた紹興酒。芳醇さがタレの辛さに負けず、かといって邪魔もしない。ほのかな酸味もあるので口内がすっきりして、肉や麺と交互に口に含むのに最適だ。
大石さん
よだれ鶏のタレって、多くないと料理自体がおいしくならないし、でも単品だとタレが余ってしまう。その解決にもなる冷たい麺で、タレの活用には麺が一番と思えてきます。麺料理でありながら肉料理でもあり、サラダやつまみの要素も入った一皿。スナックの唐辛子の中に偶然ピーナッツが入っていたんですけど、それまでおいしくてビールのつまみに最高でした(笑)。個人的にはネギ抜きも好き。さらりとした下のスープは味が濃すぎず、上のタレは濃厚なので、下だけ先に少し飲んだり、2層をよく混ぜて食べたり、楽しみ方は色々。タレがよくからんだ“よだれ麺”にハマりますよ!