ソースが秀逸。プリプリ食感の「海老と大葉の自家製肉厚水餃子」
ベトナムでも華人街と呼ばれる、中国人が集まるエリアでよく食べられているのが水餃子。海老と大葉というあっさりした餡を包んだ厚めの皮は老舗の鎌倉・邦栄堂製麺から取り寄せている。
モチモチの皮とプリプリの餡はそのままでもおいしいが、発酵海老を使ったタレを付けるとうま味がグンと広がる。実はこのタレ、そのままつまみになると大好評。水餃子を食べ終わった後は他の料理につけたり、チビチビ舐めたりする人続出という隠れた人気者だ。
塩沢さん
餃子そのものもおいしいのですが、一緒に出てくるタレがうま味たっぷりで、それだけでもつまみになる破壊力。茄子のグリルの残った薬味に絡めても良きです。
ナチュラルワインと合わせたい「大山鶏ヌックマム手羽 米粉でカリッと揚げ」
「ベトナムの唐揚げは、タレを絡めてあるんです。でもうちではあえてタレは別添えにしています」と白井さん。その理由は、タレを絡めてしまうと食べる時に両手がべとべとになってしまうから。ワインを飲むなら手はきれいなままがよい。片手でも食べやすいようにと、骨をつかめるチューリップにしているのも同じ理由だ。あくまでもワインありき、そんな配慮も料理に行き届いている。
カリッと上がった鶏肉は、まずはそのままの香ばしさを味わい、ライムをしぼったり、ヌックマムベースのタレを付けたりと味を変えて楽しみたい。
塩沢さん
シンプルなのに止まらなくなる手羽の唐揚げ。専用のタレが付いてきますが、こちらは付けずに食べた方がカラッとした食感もヌックマムの風味も楽しめます。増量して1人3本は食べたい品です!
食べ疲れせず、罪悪感もなく、さまざまな日常に寄り添ってくれる店
パリのベトナム料理店のような洗練された空間で、添加物なし、化学調味料不使用の理想のベトナム料理を味わえる「スタンドバインミー」。そこにセレクトが光るワインが寄り添うのだからこれは最高の組み合わせ。カウンターメインなので1人でも2人でも気軽に訪れたい、さまざまな日常に寄り添ってくれる店だ。
塩沢さん
スタッフが若く、楽しそうに作って接客してくださるので、女性1人でも楽しめると思います。相談しながらメニューを決めていくのがとにかく楽しい。料理のボリュームもほどよく、少人数でも色々楽しめる。お腹いっぱい食べてもいいし、ビールにカレーみたいな楽しみ方もできるし、ワインバーとしても楽しめる使い勝手のいい店です。近所にあったら毎日通いたい。