定食王が今日も行く! Vol.28

肉も魚もがっつり食べて健康になる定食!

 

チェーン店がしのぎを削る

渋谷、並木橋で進化し続ける定食屋

 

年末年始は、忘年会や実家での寝正月、おせちにお雑煮など食い倒れて過ごす人も少なくないはず。そんな正月太りの季節に効きそうな定食屋をご紹介したい。

 

渋谷、並木橋エリアは、駅から少し離れているにもかかわらず、行列ができる店があるほどランチや居酒屋の激戦区だ。定食屋でもやよい軒、ねぎし、牛かつもと村、あおなをはじめ、チェーン店や大手がひしめき合う。そんな中、数年前から独自のメニュー展開で隠れた人気店と飲食業界誌でも取り上げられているのが、「めしや太治兵衛」だ。

 

初めて訪れたのは渋谷勤務だった3、4年前。当時はまだこのエリアに定食屋が少なく、残業しているときにぼっち飯を食べられる、貴重な深夜のオアシスだったことを覚えている。周囲に人気チェーン店が続々オープンするなか、ちょっとした工夫で細かなニーズに応え、生き残っている。今や1日に100〜150人ほどが訪れる繁盛店として進化している、新興定食屋の注目の成長株だ。

 

 

食いしん坊も満足!炭火焼きで香ばしい

肉と魚のWメインは抜群の満足度!

 

定番メニューは魚9種類に肉8種類だが、この店のユニークさは、食いしん坊にはたまらない肉と魚のWメインの組み合わせ定食だ。ありそうでなかった、肉も魚も食いたいという欲求に見事に応えた豪華共演だ。

 

一番人気はサーモンハラスと筑波鶏のあぶり焼き定食。

 

脂の乗ったサーモンハラスは、炭火焼きで無駄な脂がそぎ落とされ、旨味が凝縮し白飯にぴったりだ。魚も肉も常に新鮮なものを取り揃えているそうだ。

 

こちらは秋刀魚みりん干しと炭火焼きハンバーグのセット。

 

店内にはメニューのメインディッシュとなっている料理の成分表が掲示されており、おおよその脂質や糖質カロリーを計算することができる。ふっくら甘〜い白飯は、特A級の「はえぬき」を採用しており、口の中に入れると一粒一粒が引き立つ。お味噌汁は出汁との相性を考え、数種類の味噌を独自にブレンドしている。

 

 

白飯カットで高たんぱく質を実現!

ワークアウト後にも最適な「健康和食」

 

肉と魚のWメインによる高タンパク質な定食を、もう1段階アレンジしたのが、ご飯を冷奴に代替えできる「健康和食」だ。

 

管理栄養士の監修のもと、低糖質・高タンパク質のニーズに応える独自の“定食”を開発した。主菜と小鉢を選べるカスタマイズ定食の組み合わせで、300以上の組み合わせが可能。毎日通っても飽きることがないのがうれしい。店内には糖質、タンパク質、脂質表が掲示されており、フィジーク系のアスリートにもぴったりなメニューがこの店の新定番メニューとなり、新たな客層からも支持を得ている。

 

他にも40年以上続く高級干物ブランド「伴助」のホッケや、さば定食も半身、一本でいただくことができ、隠れた贅沢メニューだ。

 

一見、普通の定食屋なのだが時代に合わせた細かなニーズに応えるアイディアで、間口を広く迎えてくれる懐の深い店なのだ。無休で、ランチ、ディナーと通し営業なので、食いしん坊にも、ダイエット中の方も、ワークアウト後にも、ランチにも夜のちょい呑みにも、ぜひオススメしたい一軒だ。