【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#119】「SPICY CURRY 魯珈」

令和の日本のカレー人気店はどこかと問われたら、多くの方が真っ先に「SPICY CURRY 魯珈」の名前を挙げることでしょう。2016年12月に開店して以来、食べログを検索しても常に日本のカレー部門で上位に居続け、ミシュランビブグルマン掲載、TVなどのメディア出演も頻繁に、さらには大手企業とのコラボも積極的に手掛けるなど、文字通り日本を代表するカレーの名店なのですが、そんな魯珈が2023年6月に移転しました。

移転したのは文字通り隣のビルの地下。店内の雰囲気は移転前のお店と同じ壁紙、同じ色合いにこだわり、以前と全く違和感の無い雰囲気。

広くなったのですが席数は逆に1席減らした6席となり、全席がキッチンを囲む形のカウンター席となりました。移転前の店舗から持ってきた暖簾もキッチンの奥に健在です。

魯珈については多くの方がその存在は知っているものの、どのようにして行けば食べることができるのかわからないという意見も多いでしょう。今回は改めて、開店時から足繁く魯珈に通っている僕が魯珈攻略法をここで伝授したいと思います。

まず、現在の魯珈は記帳制です。朝は9:30、夜は16:00が記帳開始時刻。記帳にも並びができるのですが、その並び具合によっては多少記帳開始時間が早まることもあります。

記帳台

店頭に用意された記帳台にある枠から、希望する時間帯に名前を書き込みます。時間は10:50から40分刻み(夜は16:50から40分刻み)。希望の枠が埋まっていた場合は空いている枠に書き込むことになるので、どうしてもこの時間じゃないと難しいという時は早めに並ぶのが良いでしょう。

ちなみに水曜日は週替わりの限定メニューが入れ替わる日であり、特に並びが増えるのでいつもより早めに並ぶことをおすすめします。また、TVなどに出た翌日は並びが増えますし、周年などの記念イベントの際は始発でも間に合わないことが多いので初めての方はそこは避けた方が良いでしょう。

時間を書き込んだらその時間の3分程前にお店に戻り、声をかけられるまでまた並べば良いです。それまでの時間は自由なのでどこへ行っても構いませんが、枠内で食べ切れる時間に戻れなかった場合はキャンセルとなるので注意しましょう。

記帳制についてはさまざまな意見がありますが、記帳制導入以前の魯珈は並びで4時間待ちということもあり、急いで食べてすぐに出ないといけない雰囲気だったのですが、今は記帳さえ完了すれば一度お店から離れることができますし、40分の枠内でゆっくり食べることができますから個人的には今の方が良い状態だと感じています。さらに移転したことにより、地下の長い廊下に並べるので直射日光や雨風をしのげるようになったことも以前より良くなった点だと言えるでしょう。

「ろかプレート」と「ぷちカレー」

お店に入ったら順番に注文を聞かれます。初めての方は看板メニューの「ろかプレート」1,050円(ラムのみ1,150円)がおすすめ。魯肉飯とカレーのあいがけです。レギュラーのカレーはチキン、ラム、野菜コルマ。週替わりの限定カレーもあります。ろかプレートのカレーはひとつしか選べませんが「ぷちカレー」300円(限定カレーのみ400円)を追加することもできます。

今回はろかプレートでラムカレーを選択、ぷちで限定のあさりミントを追加しました。限定カレーには辛さ表記がありますが、魯珈のカレーは野菜コルマを除いて基本的に辛いです。その上激辛好きなシェフの気合いが入ると辛さが増すこともしばしばあるので辛さ表記2でも注意が必要。しかし、どれだけ辛くてもおいしいのが魯珈の凄さでもあります。

実際僕のまわりでも「辛いものが苦手だったけど、魯珈のカレーを食べて生まれて初めて辛くておいしいという意味がわかり、辛いものも食べられるようになった」という意見をしょっちゅう聞くほど。とにかくバランスが良いのです。

攻略法の最後に、意外と気づかれていないのですが魯珈はテイクアウトも可能です。テイクアウトなら並ばずに食べることができますが、電話で事前予約制となります。テイクアウトの受付は朝8:30から。こちらの電話も混み合いますし、ワンオペで営業しているので営業時間中は電話に出られないことがほとんどなのですが、狙い目は受け取り前日の営業時間が終わった頃。電話が繋がる可能性が高いです。

注文する内容と、受け取り時間を予め決めた上で電話をしましょう。受け取り時間は営業時間内であれば基本的に何時でも大丈夫です。

今回はあえて味についてはほとんど触れず、お店の攻略法をまとめました。味についてはご自身の舌で確かめてください。また、今後もさまざまな企業コラボが決まっており、全国で魯珈の片鱗を味わうチャンスもありそうなのでそちらを楽しむのも良いでしょう。

とはいえ魯珈の魅力は味のみならずその接客の素晴らしさにもあります。連日行列を作っている人の多くが常連であることがそれを証明していると言えるでしょう。これから魯珈に行ってみようと思っている方にとって、この記事が役に立てば幸いです。

※価格はすべて税込

写真・取材:カレーおじさん\(^o^)/

文:カレーおじさん\(^o^)/、食べログマガジン編集部