【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#118】「トリコカレー」
1998年に、九州は福岡でカレーのみならず和定食などさまざまな料理を提供する飲食店「トリコ」として創業。その後東京・新代田に移転してカレー専門店「ピピカレー」に変化し、さらに中野に移転して店名を「トリコカレー」と変え、どの場所でもどの時代でもファンを増やしてきたお店があります。地域再開発の影響で一時閉店となりましたが、創業25周年となる2023年5月に、同じく中野の町に移転して再スタートを切りました。
場所は元々「カレー独歩ちゃん」(「久遠の空」)があった場所の跡地ですが、外観も内装もかなり雰囲気が変わりました。また、以前のトリコカレーと比べても非常に広くなり、居心地の良い空間となっています。
トリコカレーの特徴は何と言ってもその濃度。もったりとしたオリジナルのルウは非常に濃厚で粘度が高いのですが、これをチキンスープで割りながら好みの濃度に変えて食べるという楽しさがあります。
サラダがついてくるのもうれしいポイント。ライスの量を半分で頼めばサラダ大盛りサービスがあるのが、野菜好きにはさらにうれしさを重ねてくれます。ご飯も白米か玄米か選べ、ルウカレーでありながらヘルシーに食べられるのがとても良いのです。
ひときわ目を引く「絢爛やさいカレー」1,600円は色とりどりの野菜。10種類以上の野菜がのるだけではなく、フルーツもカレーの中に隠されており、この意外性がおいしさにもつながっています。
また「カツカレー」1,600円も忘れてはいけません。サクサクな食感が楽しめる薄くて大きなカツ。濃厚なカレーにはこの形のカツが一番合います。食べ応えも十分です。
そして「タコカレー」1,200円がまた良いのです。こちらはタコライスのカレーバージョンで、キャベツとサルサソースの下に隠されたタコミート的なミンチとチーズ、そしてカレー。ほぐしチキンものって肉も野菜もバランスよくとれる一皿なので、肉か野菜か悩んだらこちらが良いでしょう。
黄身がとろとろの「半熟ゆでたまご」150円もトッピングすれば満足度もさらに高まります。
こちらのカレーを食べていつも感じるのは、食べた量以上の満腹感。ルウが濃厚だということもありますが、栄養価が高くスパイスの薬効も感じられて体が喜ぶようなカレーだからかもしれません。食べ終わると満腹感と共にじんわりと汗もかいて心地よさもあり、活力がわいてくるような気持ちになります。
カレーにも色々ありますが、今どき流行りのスパイスカレーよりも濃厚なのが好きだという方もいるでしょう。そんな方におすすめであり、スパイスカレー好きにも刺さる、彩り野菜のヘルシー感とスープで薄めれば重くならないという形を兼ね備えた希有なカレー。時代も流行も問わないおいしさがここにありますよ。
※価格はすべて税込