食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに、東京の“料理がおいしい酒場”を教えてもらう連載! 第15回は、有名立ち食いそば店「よもだそば」が手がける「立呑みよもだ」のおいしいポイントを教えてもらいます。

【東京メシうま酒場 vol.15】「立呑みよもだ」

呑兵衛と、立ち食いそばマニアの間で話題となっているお店があります。その名も「立呑みよもだ」。立ち食いそば好きの中では知らない者はいない、あの「よもだそば」が同じ「立」でも今度は「立ち飲み」を始めたというのだから、そりゃー話題になります。

おつまみはすべて300円と400円。立ち飲みらしく、酒場にあると気分が上がるメニューがぎゅっと厳選されているのがうれしいです。

ショーケースに並ぶツマミの数々。

ひとり飲みにちょうどいいサイズ感もうれしい。なんかいちいち「そうそう、そういうとこ!」と納得してしまうのは、やはり立ち食いそばでお客さんの好みをしっかりとらえている、よもださんのお店だからでしょう。

そしてこちらの名物は、30分500円で飲み放題のハイボール。飲み放題も選べるのではなく、お店に入ったらもれなくこのシステムで飲まないといけないというのが、むしろ面白い! そりゃー遠慮なく飲んでいきますよ。

カラフルな割り材もセルフで入れ放題

珍しいザクロの割り材で鮮やかなピンクのハイボールが完成。ちなみに、シロップは入れなくても、ほんのり甘めのプレーンなハイボールも楽しめます。

「ネギだく砂肝」300円

ハイボールに合わせるおつまみ1品目はネギだく砂肝。コリコリの砂肝がおいしくて「やっぱりよもだそばだからネギなのか?」などと、マニアはメニューのあちこちによもだそばの姿を思い浮かべてしまいます。

「豊洲直送 マグロぶつ」

きれいなピンク色のまぐろブツ。これで400円は格安です。 脂ものってておいしい!

「下町ナポリタンペンネで」300円

「下町ナポリタンペンネで」は、名前通りナポリタンのペンネバージョン。立ち飲みならではの、ツマミになるパスタです。

「ハムカツ」によもだのカレーソースをトッピング

よもだそばといえば、そばと並んで本格インドカレーが有名ですが、こちらの立ち飲みでは、なんとよもだのカレーソースを、どのメニューにも100円でトッピングできるのです! って、そりゃーするだろ!

ということで「ハムカツ」300円にカレーソースをトッピング。 揚げたての香ばしいハムカツとカレーソースの相性が抜群です。

「よもだカレー〜炙りチーズ〜」300円

となると、もう一気によもだのカレーモードに突入してしまいます。よもだそばの名物カレーがさらにグレードアップした「炙りチーズ」のよもだカレー。これもう最高の〆ですね。

よもだカレーのスパイシーさはそのままに、焼いてとろけるチーズの香ばしさと濃厚さが加わった絶品の〆カレー。お茶碗1杯分なのも、酒場仕様でうれしいです。

「よもだカレーグラタン」400円

よもだカレーで〆ようと思っていたんですが、もう1品だけ、どうしても気になるメニューが。それは「よもだカレーグラタン」。カレーだけでも気になるのに、あのよもだのカレーでグラタン!? そりゃもう頼むしかない。

ペンネによもだのカレーソースをかけ、チーズをのせて器ごと焼いた、熱々の一品。

グラタンだけど、お箸でつまめるのがまた立ち飲みっぽくていい。カレーの風味とチーズが合ってて、飲み放題のハイボールと組み合わせれば、ほんと無限につまんでいられる最高の酒のアテです。

30分ごとに「延長しますか?」と聞かれるのですが、その都度「もちろん!」と答えて、結局は2時間ほどステイ(笑) 。

さくっと飲むもよし、あれこれとメニューを制覇するもよし、よもだそばのDNAを受け継ぐ最高の酒場が誕生しました!

※価格はすべて税込

撮影:GENIUS AT WORK

取材:小宮山雄飛

文:小宮山雄飛、食べログマガジン編集部