〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

SeRieUX(東京・乃木坂)

写真:お店から

2023年4月、乃木坂駅から徒歩3分ほどの場所に隠れ家カウンターフレンチ「SeRieUX(シリュー)」がオープンしました。大人が楽しめる少しカジュアルなスタイルのフレンチを提供し、東京の豊かな食文化の一翼を担いたいとの思いで開店に至っています。

さまざまな文化が交錯する六本木には、程よいカジュアルさとフォーマルさを兼ね備えたフレンチが意外とありません。六本木のディープなエリアより少し離れることで、落ち着きのある雰囲気の中、女性がドレスを着て来店しても違和感なく楽しめるのではないかと思い、この場所に決めたそうです。

ラグジュアリーな店内
ラグジュアリーな店内   写真:お店から

扉を開けると、目の前にはカウンター席が広がります。ひとりでも気軽にフレンチを楽しめる広々としたカウンター席には20席、その他テーブル席が3つあります。最先端の雰囲気をイメージし、シックなクローズ・ウッド・グレーを基調とした店内は、昼は明るい陽光が差し込み、夜は照明を落とした落ち着きのある雰囲気となっています。

同店で腕を振るうシェフ大塚哲郎氏は「ジョエル・ロブション」や、ブルターニュの二つ星「パトリック・ジェフロワ」、「ピエール・ガニェール」で修業をし、巨匠のフィロソフィーを受け継ぎました。また、実際シェフとして腕を振るった「ランベリー」「ティエリー・マルクス」、スーシェフとして「ラルジャン」といった名だたる店での経験を積んできました。それらをベースに、食材との調和を図りつつ美しいプレゼンテーションを駆使した料理を作り出します。クラシカル過ぎず、華やかなながら軸のぶれない骨太のフレンチは、これからも多くの食通に愛されるでしょう。

写真:お店から

メニューは、シェフおまかせコースのみで、ディナー16,500円、土日限定ランチ13,200円です。季節の食材を使い、一皿一皿シェフの思いやこだわりの数々が光る一品は、味はもちろん目でも楽しめます。単なる創作ではない、伝統を重んじたオリジナルの逸品の数々を堪能してみてください。

シェフ大塚氏の料理に合わせ、インターナショナルなワインをソムリエがセレクト。その相性に思わず笑みがこぼれるようなベストマッチのワインペアリングがおすすめです。価格は杯数によって異なり、6,600円から。

店名はフランス語で「本気」を意味していて、六本木の街でクラシカルとモダンを綿密に織り交ぜた技術と経験とインスピレーションから生み出される本気のフレンチを、体験してみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

写真:お店から

『いただいたもの
ブルターニュ
蕎麦粉ガレット
カマンベール、ジャンボンブラン

富山
白海老 キャビア/サワークリーム

滋賀
稚鮎 マンゴー/山葵

静岡
ミナミマグロ アーティチョーク/柚子朝椒

鹿児島
蛤 蛍烏賊/ホワイトアスパラガス

メニュー記載なし
オマール海老とイクラ

山口
真魚鰹 ソースプールブラン

ブルターニュ
仔牛 ソースペリグー

オランダ
リュバーブ ハイビスカス/レモン

小菓子
ボンボンショコラ、フィナンシェ

個人的には大ヒットです!
店内の雰囲気はモダンフレンチですが、お料理はドストライクのクラシカルフレンチ!
大変僭越ながら、仕事も丁寧で、フランス料理の基本のソースも絶品なんです。
個人的にはどのお料理も好みで、クラシカルフレンチ好きの方には共感いただけるかなと思います!
これからますます大注目のお店かなと思います。』(グルメマニア男2020さん)

写真:お店から

『【乾杯】
「葡萄のスパークリングワイン」
ベルギー産。一度ワインを作ってから、特殊製法でアルコールを抜くのだそうです。

【ブルターニュ 】 
「蕎麦粉ガレット カマンベール / ジャンボンブラン」
フランス人の好きな組み合わせ、カマンベールとジャンボンブランを蕎麦粉のガレットでくるりと巻いて。

【富山 】
「白海老 キャビア / サワークリーム」
パータブリック生地のタルトには富山湾の宝石、白海老、サワークリーム、オランダ産オシェトラキャビア。

【滋賀 】 
「稚鮎 マンゴー / 山葵」
琵琶湖の稚鮎はクズ粉の軽い衣を纏わせてフリットに。マンゴーと摩り下ろしたワサビ、胡瓜のコンディマンを合わせて。
まだおチビさんの赤ちゃん鮎なのに、肝の座った子のようで、苦味も1人前(笑)生命力豊か。

【パン】
「チャパタ」
チャパタにはオリーブオイルが練り込んであります。
「ライ麦と全粒粉のパン」
この2つは、ともに、ヒルズにあるメゾンカイザーから焼きたてを。
「オリーブオイル」
シェフの元同僚が地元で作っていらっしゃる小豆島のフレッシュなオリーブオイル。

【静岡】
「ミナミマグロ アーティチョーク/柚子胡椒」
焼津の港から来た、ミナミマグロは魚醤コラトゥーラを塗って表面を香ばしく藁焼きに。柚子胡椒のビネグレットソース。佐賀の柚子胡椒を添えて。アーティチョーク、マリーゴールドの花や葉、シーアスパラガス、クレソンのサラダを添えて。藁の香りを纏ったマグロの美味しいこと!

【鹿児島】
「蛤 蛍烏賊 / ホワイトアスパラガス」
蛤とホタルイカは白ワインと香草、エシャロットでマリニエール(酒蒸し)にして、そこから出た蛤のお出しに浮かべて。上には山菜、山独活、タラの芽、千切りにしたホワイトアスパラガス。オキサリス、アリッサムをトッピング。

【フラン】
「オマール海老のフラン」
オマール海老のフランに毛蟹、芝海老のソース、いくらをのせて。海老蟹と、甲冑合戦炸裂。

【山口 】
「真魚鰹 ソースブールブラン」
瀬戸内海で採れた真魚鰹はふわふわしっとりとポアレ、白ワインやエシャロットで作る古典的なブールブランソースと。ハーブ、フィーヌゼルブを加えて、より軽やかな味わいに。。

【ブルターニュ 】
「仔牛  ソースペリグー」
ブルターニュ産仔牛のローストを仕上げに、目の前で炭火で焼きあげて。
しっとりと柔らかな身質の仔牛に、定番、マデラワインにトリュフたっぷり入れたソースペリグーを合わせて。ガルニには、きのこ“ムースロン”とじゃがいものピューレ。

【オランダ 】
「リュバーブ  ハイビスカス / レモン」
リュバーブのコンポート、リュバーブのソルベ、下には、ハイビスカスとライチのジュレ、クランブルを散りばめ、上には、レモンの皮を削って、ライムのバシュランを添えて。ハーブのレッドソレル、可憐なブラキカムの花びらをあしらって。

【小菓子】
「フィナンシェ、ボンボンショコラ」
ピーカンナッツ、キャラメル、ゲランドの塩を練り込んだフィナンシェ。
アナナスのソテー、とろ~りとしたキャラメルヴァニーユを入れたボンボンショコラ。周りに66%のビターチョコを周りにまぶして。
パティシエさん自ら、詳しく説明してくださいました。

【食後の飲み物】
「アイスコーヒー」
 
シェフが修業でいらした、ブルターニュにフォーカスした構成、流れ。蕎麦粉のガレットから始まり、ブルターニュ産の仔牛、デザートにもブルターニュの銘菓“キャラメル”、と美しいブルターニュの光景をイメージしながらいただきました。

辣腕シェフの優れた料理の一品一品もさることながら、素晴らしいホスピタリティのソムリエ氏、手厚いサービスのパティシエさんのもと、くつろいで過ごさせていただきました。』(parisjunkoさん)

※価格はすべて税込

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香