〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

M Mugen(東京・銀座)

自称独り者グルメ
出典:自称独り者グルメさん

2022年11月、銀座駅から徒歩約7分、新橋駅から徒歩約6分のところにオープンした「M Mugen」。上海から凱旋帰国した実力派シェフとソムリエによる、中華レストラン兼ワインバーです。

自称独り者グルメ
出典:自称独り者グルメさん

シェフの内田達仁氏は、15歳で中国料理の世界へ飛び込み、横浜中華街にある四川料理の名店「重慶飯店」で修業を重ね、22歳の頃、旅行を機に中国へ渡ることを決意。ホテル「上海銀河賓館」と「上海中油大酒店」で研鑽を積みました。2008年、24歳の若さで自身の店「光燕」をオープン。中国料理の豪快さに、日本人好みのエッセンスを加えた内田氏の料理は「日式中華」と評され、一躍話題になりました。
「上海レストランアワード」では、13年間の経営の中で計3回1位を獲得するなど、輝かしい実績を引っ提げての凱旋帰国となりました。

ginzatetsu
佛跳牆   出典:ginzatetsuさん

店内でいただけるのは、全12品で構成される「おまかせコース」28,000円一択。内田氏のシグネチャーメニュー「佛跳牆(ぶっちょうしょう)」は、フカヒレやアワビなどの高級食材を数日かけてじっくり蒸していく、伝統的な薬膳スープ。壺の周りにはスープに使用している食材がずらりと並び、見た目もインパクトのある一品です。

自称独り者グルメ
紹興酒   出典:自称独り者グルメさん

ドリンクメニューは、紹興酒をはじめ、内田氏自身が好むワインを中心にセレクト。フランスを中心に日本、アメリカなどさまざまな産地のものを常時100本程度取りそろえています。マネージャー兼ソムリエによる料理とのペアリングも。また、21時以降はお酒を中心に楽しめるワインバーとして営業をしているそうです。

自称独り者グルメ
出典:自称独り者グルメさん

店内には弧を描いた劇場型のカウンター席が8席。目の前でダイナミックに調理する姿は圧巻です。日本でもスターシェフとして話題をさらいそうな内田氏の至極のコース料理と、高いホスピタリティを体感できる最高峰の中国料理店。予約はOMAKASEから受付中。訪れるなら、予約が取れる今のうちですよ! 

食べログレビュアーのコメント

自称独り者グルメ
出典:自称独り者グルメさん

『この日いただきましたのは、税込28,000円のコースで、その内容は、
①河豚精春巻
下関産の虎河豚の白子を包んだ春巻でスタート
パリっとした皮と口中でとろける白子、柚子の風味とともに楽しませていただきました。

②凤城滑鱼片
広東省の凤城市で食べられている郷土料理、いわゆる広東式刺身が供されました。
ロメインレタス、明石の真鯛、白葱、大葉、ラディッシュ、牛蒡揚げ、ワンタンの皮揚げなどをタレとともに、さっぱりと楽しませていただきました。

③佛跳墙
大きな壷で供されましたのは、あまりの美味しそうな香りにお坊さんですら、塀を飛び越えて来るというシェフのスペシャリテ。
海鼠、干し貝柱、クコの実、干し椎茸、蓮の実、黒木耳、ナツメ、白木耳、フカヒレ、鮑、朝鮮人参、鶏肉、魚の浮き袋など乾物、高級食材を手間暇かけて数日蒸していくという贅沢スープ。

④生拌牛肉
北海道和牛もも肉のタルタル、黒胡椒、エシャロットを煮たソース、搾菜、パクチーの茎などをあわせてあり、ピリ辛で香草の風味がアクセントになっていて、美味でございました。

⑤大闸蟹肉排翅
気仙沼産のヨシキリザメのフカヒレをオープンで焼いた後、上海蟹のソース、カイラン菜とあわせたテンションの上がる1品。
繊維が太くしっかりとしたフカヒレ、オーブンの火入れでこんなに変わるとは、とびっくりするくらいの歯ざわりでございました。
上海蟹の旨味たっぷりのソースも至極、初めて耳にしたカイラン菜もシャキシャキと心地よい付け合わせでございました。

⑥辣子鸡丁
津軽地鶏の唐揚は、たっぷりの朝天唐辛子に包まれて供されました!
とてもやわらかい肉質の津軽地鶏、そのジューシーな美味しさに朝天唐辛子の辛味がよい刺激をプラスしてくれていました。

⑦豆豉蒸鲍鱼
岩手県産のワカメを食べて成長した為、少し緑がかった黒鮑は、豆鼓と肝のソース、そのソースは余すところなく吸った春雨とともに供されました。
これ絶対美味いやつ、これ、絶対美味いやつ~と口ずさみそうになる、濃厚な美味しさを堪能させていただきました。

⑧樟茶鸭
鴨を紅茶で漬けてから、ジャスミン茶でスモークしてあるという、四川ダックは、マコモダケ、ヒマラヤ岩塩、大根だったかな、酢漬けとともに供されました。
芳醇な香りの鴨肉、控えめに言って、絶品でございました。

⑨葱油拌面
葱油の和え麺は、中国たまり醤油をきかせ、ボワロー揚げを添えて供されました。
香ばしくコク深い味わい、喉ごしも楽しませていただきました。

⑩麻婆豆腐
麻婆豆腐は、15歳で四川料理の店で修業をスタートさせたシェフのスペシャリテとして。ご飯とともに〆で供されました。
自家製辣油、自家製豆板醤、山椒をきかせたパンチのある美味しさ、ご飯泥棒の代物でございました。

⑪绍兴酒冰淇淋
デザートは紹興酒のアルコールをとばして、再度、度数の高い紹興酒をかけたアイス。
別腹で楽しませていただきました。

⑫凍頂烏龍茶
高貴な味わいの烏龍茶でございました。

これから話題になること間違いなしと思いますので、今のうちに行っておけてよかったと思います』(自称独り者グルメさん)

ginzatetsu
出典:ginzatetsuさん

『数ある高級中華でもかなりのハイパフォーマンス。
・麻婆豆腐
こちらも店主のシグネチャーでおそらく一番の自信作。
肝は椒を生でいれているので香りが高い。乾燥した山椒や花椒をいれているところがほとんどで店主のこだわりが見える。
もちろん辛さが極まり舌も痺れるのだがしばらくたつとまた食べたくなる中毒性のある料理』(ginzatetsuさん)

※価格は税込、サービス料別

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:斎藤亜希